アイドルブームが続く中、毎年、数多くの少女たちがデビューする。オーディションに合格し華々しくデビューするアイドルがいる一方で、マスメディアには登場しない「地下アイドル」も増えている。大手芸能事務所に所属せず、テレビやアイドル雑誌にも滅多に登場しない彼女たちは、どうやって活動し、収入を得ているのか。地下アイドルでライターの姫乃たま氏がレポートする。
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マスメディアに露出せず地道に活動を続けているアイドルがいます。地下にあるライブハウスを中心にライブ活動をしている彼女たちは「地下アイドル」、ときには「ライブアイドル」「インディーズアイドル」などと呼ばれます。今年の元旦には、地下アイドルを名乗る「仮面女子」がシングルCDを初週13.2万枚売り上げ、ランキング1位になったことが話題になりました。このニュースによって、それまで一般にはなじみが薄かった「地下アイドル」という単語が、世間に知られるようになりました。
仮面女子のCD売り上げ枚数は桁違いでしたが、目を凝らしてCD売上ランキングを見ていると、地下アイドルがチャートインしていること自体は珍しくありません。ただ、CDの売り上げでうはうは……というわけでもないのです。
ちなみに多くの職業がそうであるように、地下アイドルも収入に個人差があり、下は活動すればするほど赤字になる人から、上は月収100万円という方まで様々です。私の所感ですが「大卒の初任給」や、「ひとり暮らしできるくらい」という反応が多いので、ざっと19万前後が平均という感じでしょうか……。収入が高い地下アイドルほど、知名度が高いとも限りません。
地下アイドルになるきっかけはさまざまです。よく聞くのは、ライブハウスなどが主催するイベントに出演したことをデビューとするパターンでしょうか。名乗った時点で、女の子は誰でも地下アイドルになれます。動機は様々で、女優や声優への通過点として活動している子や、有名になりたいわけではないけれど人前で歌いたい子も多く、メジャーなアイドルになりたくて活動している地下アイドルは、想像より少ないかもしれません。
そんな、テレビでは流れない謎に包まれまくりの地下アイドルが、どのように収入を得ているのか、現役地下アイドルの私が少しだけご紹介します。
彼女たちの主な収入源はライブ会場にあります。ライブでの収入というと、真っ先に出演料を想像されるかと思いますが、地下アイドルに固定のギャラが支払われることは滅多にありません。彼女たちの主な収入源は、ライブ終演後の物販なのです。