芸能

枡田絵理奈アナの参戦で「カープ妻」の開幕戦も目が離せない

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを斬る連載「芸能耳年増」。今回は、今シーズンも何かと注目の広島カープの、別の「開幕戦」をレポート。

 * * *
 昨年、流行語にもなった「カープ女子」。言わずと知れた広島東洋カープの選手を応援する若い女性たちのことだ。

 が、今シーズンは、NYヤンキースから戻ってき(てくれ)た黒田博樹投手の動向や、マエケンこと前田健太投手の調整ぶりをはじめ、スポーツ紙やスポーツニュースの“主役”がカープである日が多い。

 そんなカープで、もう一つ話題になっているのが、昨年のクリスマス、TBSの枡田絵理奈アナウンサーと結婚した堂林翔太内野手について、だ。

 3月13日付けの『デイリースポーツ』では、「堂林2軍危機」「不振に緒方監督言及!」「チャンスは残り1戦」という見出しがあった。言われた堂林本人も「出番が減っているのは間違いない。少ないところで結果を残さないと(1軍に)残れない」と厳しい表情だったという。

 野球選手に限らず、新婚のアスリートは、自身よりも新妻が注目され、成績いかんでは、妻に対し「さげまん」というレッテルが貼られてしまう。

 しかし、過去、女性アナウンサーと結婚した野球選手はたいてい成績が上がったり、リベンジしたり、急きょメジャー行きが決まったりしている。

 近年でいえば、テレビ朝日のアナウンサーだった河野明子さんと結婚し、中日ドラゴンズから読売ジャイアンツに移籍した井端弘和内野手だ。今年のオープン戦でも調子がいい井端に対し、ドラゴンズファンは複雑であると同時に、「やっぱり女子アナ妻はスゴイ」と明子夫人を評価しているという。

 話を枡田絵理奈アナに戻そう。実は彼女、以前から、「成嶋早穂が苦手」と周囲に言っていたそうなのである。それは各局に出入りしているフリーのスタッフを介して、いまや有名な話。全く、口は災いの元、である(苦笑)。

“成嶋早穂”とは、件の前田健太投手の妻で、元・東海テレビの人気アナウンサー。フリーになってからも“マエケンの妻”として、「約30ある夫のルーティーンに付き合っている」「料理で夫を支えている」などと、テレビで“マエケンの話、OK”なので、バラエティーやトーク番組では重宝がられる存在だ。

 枡田アナと成嶋さんはアナウンサーとしては同期。かたや在京キー局、かたや準キー局ということで、枡田アナはずっと「私の勝ち」と思っていたにちがいない。

 学生時代から大手芸能プロ『スターダスト・プロモーション』に所属していた枡田アナと、『ViVi』や『CanCam』で読者モデルをしていた成嶋さんは、共に“出たい人”。二人に限らず、女子アナを目指す者は100%、このタイプだが、全国のアナウンサー試験を受けていた途中で、枡田アナが成嶋さんをライバル視していたことは間違いなさそうである。

 同期だから当然、年齢は同じ。しかも学生時代から共に“有名人”。互いに気になる存在だったとしても不思議はないのだが、成嶋さんサイドから桝田アナの“悪口”は聞こえてこない。

 成嶋さんを知る人の多くは「気を抜いているところを見たことがない」「あの人は完璧」「早穂は本当にすごい」と、女性として、アナウンサーとして、仕事人として、パーフェクトであると絶賛するのである。

 度胸の据わり方もハンパないらしく、昨年、キャイ~ンの天野ひろゆきの結婚披露宴で、彼女は女子アナ妻側の友人代表として、余興で“アナ雪”を振り付きで歌い、踊ったそうなのである。

 会場には明石家さんまを始め、多くの大物芸人が揃っていたのに、「早穂は本当に堂々としていました。早穂が一緒じゃなかったら、私は場の空気に飲まれて、できなかったと思う」と、共に余興に参加した某局女子アナが感心していた。

 そんな成嶋さんは、先日、料理本、その名も『前田家の食卓。』(幻冬舎)を上梓した。出版イベントに出演した際も、「大切な人を食で支えたいと思っている方のお役にたてたら」とニッコリ。「夫は遠征先から、『何を食べるべきか』と電話で聞いてくる」というエピソードを明かし、「他球団の妻からも助言を求められる」とも話した。

「なぜ、この時期に出したの? 枡田がカープ妻になるから、ここで差をつけておきたいと思ったのかなぁ」と編集担当者に私が尋ねると、「それは考えすぎ!」と苦笑しながら、彼女もまた、「成嶋さんのお陰でマエケンがあるのがよくわかる」「成嶋さんは人としてマエケン以上の“大物”ですよ」と絶賛だった。

 枡田アナにとっての新天地・広島で、夫の成績は、マエケン>堂林で間違いないうえに、妻の評判も、成嶋早穂>枡田絵理奈になりそうな予感…。

 でも、それに甘んじるハズはないだろうし、父の実家は造り酒屋、母の実家はトンデンファームと、飲食には精通している家系に生まれた枡田アナもまた、料理本の一冊や二冊、出しそうな気もする。

“新・カープ妻・枡田絵理奈”の活躍に、おおいに期待したい。

関連記事

トピックス

山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
「衆参W(ダブル)選挙」後の政局を予測(石破茂・首相/時事通信フォト)
【政界再編シミュレーション】今夏衆参ダブル選挙なら「自公参院過半数割れ、衆院は190~200議席」 石破首相は退陣で、自民は「連立相手を選ぶための総裁選」へ
週刊ポスト
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波も(マツコ・デラックス/時事通信フォト)
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波、バカリズム脚本ドラマ『ホットスポット』配信&DVDへの影響はあるのか 日本テレビは「様々なご意見を頂戴しています」と回答
週刊ポスト
大谷翔平が新型バットを握る日はあるのか(Getty Images)
「MLBを破壊する」新型“魚雷バット”で最も恩恵を受けるのは中距離バッター 大谷翔平は“超長尺バット”で独自路線を貫くかどうかの分かれ道
週刊ポスト
もし石破政権が「衆参W(ダブル)選挙」に打って出たら…(時事通信フォト)
永田町で囁かれる7月の「衆参ダブル選挙」 参院選詳細シミュレーションでは自公惨敗で参院過半数割れの可能性、国民民主大躍進で与野党逆転へ
週刊ポスト
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
NEWSポストセブン