ビジネス

急成長している「ハイレゾ」 意外な牽引役はアニソンだった

 音楽産業の厳しい現実が伝えられる今、急成長している分野がある。「ハイレゾ」。オーディオメーカーやレコード会社がこぞって新商品を投入し、最近よく耳にするようになった言葉だが、それはいったいどんな音なのだろう? 作家の山下柚実氏がソニーを訪ね、「ハイレゾ ウォークマン」開発とヒットの背景を聞いた。
 
 * * *
「ハイレゾ」とは、ハイレゾリューション、つまり高解像度の略。いったいこれまでの「音」と何がどう違うのか?

「情報量はCDを上回り、原音に近い空気感まで再現できます。データ量が大きい分、音域が豊かで臨場感やクリアな粒立ちを楽しめるのです」と同社・ウォークマンAシリーズのプロジェクトリーダー上村秀行氏。

「初のハイレゾ対応ウォークマンNW-ZW1がご好評をいただき、あらためて高音質に対するリスナーの関心がとても高いことに驚きました」

 音楽業界では、“空気感”“臨場感”をいかに伝えるかが長年のテーマだった。たとえスタジオ録音の音源が技術革新によって高音質化していっても、ユーザーが手にするCDはそうではなかった。情報を大幅に圧縮して容量を軽くしていたからだ。

「耳には聴こえないとされる20キロヘルツ以上は、CD化の際に間引かれてきたのです。しかし、ハイレゾではCDでカットされる帯域の周波数まで含み、空気感や微妙なニュアンスも楽しめます」

 なお、音として感じないためカットしてきた周波数帯域も、業界の様々な実験・研究を通して、実は体で感じていたり、音の膨らみを創り出す重要な要素だと分かってきた。ハイレゾ環境が浸透すれば、生演奏に限りなく近い音を再生して楽しむことが可能になる。
 
「ハイレゾ」は、耳の肥えた中高年のオーディオマニアがクラシックやジャズを楽しむもの実は私にはそんな思い込みがあった。その思い込みを見事に裏切ってくれたのがアニソンだ。

トピックス

東海大相模の2年生ピッチャー・福田拓翔
東海大相模の注目2年生・金本貫汰と福田拓翔 中学生時代に「タイガースカップ」で見せていた「スイングスピード149キロ」「球速137キロ」
週刊ポスト
女流プロ雀士・岡田紗佳の写真集未公開カット
女流プロ雀士・岡田紗佳、パタヤで撮られた写真集未公開カット ベッドルームで魅せた“艶”
週刊ポスト
元“超能力少年”清田益章さんが当時の思い出を振り返る(撮影/藤岡雅樹)
元“超能力少年”清田益章さんが語る当時の思い出「ユリ・ゲラーがスプーンを曲げたから、俺の人生も曲がったんです」
週刊ポスト
「最も美しいアスリート」ルツァビラグ・スーチ(本人のInstagramより)
《胸元の日焼け跡もアピール》ルツァビラグ・スーチ選手「五輪後インスタフォロワーが2倍に」“自信満々”セクシー投稿、「若者の憧れになっている」と地元メディアは賞賛
NEWSポストセブン
現在62歳の羽賀研二
《羽賀研二が女子大生とカップル成立で話題も》実生活では「女性と出会う機会なし」「年齢でひかれちゃう」62歳の苦悩
NEWSポストセブン
自民党の三原じゅん子参院議員(時事通信フォト)
《高級車ランクル盗難事件から4カ月》三原じゅん子議員に消えた愛車の行方を直撃、「 全く情報はありません」迷宮入り寸前の現在
NEWSポストセブン
監禁や恐喝などの罪に問われた徳永晋太郎被告
《少年少女を闇堕ちさせた男》初公判に出廷した“トー横キッズのまとめ役”徳永晋太郎被告は激痩せ姿で車椅子に乗り…関係者が明かした「未成年買春、薬物汚染」の実態
NEWSポストセブン
現在62歳の羽賀研二
《もう一度テレビに戻りたい》羽賀研二が沖縄で実業家に転身「偽装離婚と言われた元妻」との本当の関係を告白
NEWSポストセブン
インフルエンサーとしても活動するユリア・レフチェンコ(gettyimagesより)
《「浮き出るシャツ」で1.5万いいね》ウクライナ代表のユリア・レフチェンコ選手「活動を続けられたのはスポンサーのおかげ」パリ五輪で“インフルエンサーアスリート”が浴びた注目
NEWSポストセブン
SNSの投稿が炎上し、話題となったフワちゃん
《結婚式をドタキャン》フワちゃん「みちょぱの披露宴」に緊急不参加で「彼女らしからぬ常識的な判断」の声
NEWSポストセブン
女子プロテニス選手の園田彩乃(本人のインスタグラムより)
【恥ず…】“けしからん体”で大バズリのテニス選手・園田彩乃(28才)が「今度は紐ビキニ姿を披露」照れながらプライベートサウナ動画公開
NEWSポストセブン
柔道男子の阿部一二三(時事通信フォト)、グラドルの橋本梨菜(インスタグラムより)
【ものすごい胸囲】柔道金メダル・阿部一二三、帰国即「噂の小麦肌グラドル」と手つなぎデート
NEWSポストセブン