3月30日からスタートする新しいNHK連続テレビ小説『まれ』。ヒロイン希(まれ)役は2020人のオーディションで選ばれた土屋太鳳(つちやたお・20才)。抜擢の理由をチーフプロデューサーの高橋練さんが話す。
「2作前の『花子とアン』で花子の妹役を演じたばかりなので、普通はまずないんですが、彼女がいちばんよかった。実際、撮影が始まってそれが確信に変わりました。今回のヒロインは『地道にコツコツ』がモットーの努力家で、自然と周りの人をやる気にさせてしまう役。土屋さんはまさにそんな人でした。朝ドラは過密な撮影スケジュールなのに、毎日体力作りのためのジョギングを欠かさない。そんな彼女の姿を見て、スタッフや出演者は『自分も頑張るぞ』とやる気になっています」
そんな土屋が挑戦したのは、主題歌『希空~まれぞら~』の作詞だ。
「彼女の言葉が深くて、素敵だったんです。例えば、能登の自然の美しさを『能登の光は鮮やかだけど柔らかい』と表現するんです。今回の主題歌は、誰もが楽しく歌えるような手作り感あふれる合唱曲にしたかった。そこで歌詞をドラマの中心であるヒロインに書いてもらいました。その試みは朝ドラ初です」(高橋さん)
ヒロインによる作詞だけでなく、今回の朝ドラは他にも初モノだらけ。父親役の大泉洋(41才)、母親役の常盤貴子(42才)、田中泯(70才)、中村敦夫(75才)などの役者陣は朝ドラ初出演者ばかり。
また最近の朝ドラといえば『じぇじぇじぇ』(『あまちゃん』)『てっ』(『花子とアン』)など方言が話題になるが、
「朝ドラではなかなかないレベルで能登のことばをたっぷり濃く入れています。試写を見たかた全員に『話の内容わかった?』と聞いているほどです(笑い)。それでも見ているうちに気にならなくなって方言のとりこになってもらえると思います」(高橋さん)
まんで(※能登の方言で「とても」)楽しみです!
※女性セブン2015年4月9・16日号