医者の不養生とはよくいうが、実際はどうなのだろうか。そこで女医101人にがん検診に関するアンケートを実施した。
「定期的にがん検診を受けていますか?」という質問をしたところ、「はい」と答えた女医は47.5%、「いいえ」は52.5%だった。
「30代までは胃がんや大腸がんにはまずかからない」「不要な検診はしない」というのが主な理由。「自分で診断する」という声も。女性医療ジャーナリストの増田美加さんはこう解説する。
「20~30代医師も含まれているため、受けていない人が多いのかもしれませんね。現在、科学的証拠(エビデンス)のあるがん検診では、子宮(頸)がん検診以外は40才以降1~2年に1回でOKです」
ちなみにがん検診を受けているという女医を対象に「受けている項目は?」(複数回答可)と質問したところ、「子宮がん」「乳がん」がともに40人、「胃がん」が26人、「肺がん」が25人、「大腸がん」が22人という結果となった。
「30代までは胃がん、大腸がんの検査は不要」とした人でも、「乳がん、子宮がん検診は20代から」という声多数。
「子宮(頸)がん検診は20才から1~2年に1回定期的に受けることで、がんになる前に発見することも可能です。しかし日本の子宮(頸)がん検診受診率は約24%。乳がんも同様で先進国で最低の値です」(増田さん)
※女性セブン2015年4月9・16日号