東京・汐留の日本テレビは絶好調に沸いている。週ごとの視聴率3冠を記録すると“ボーナス”として17階にある社員食堂が無料開放されるが、最近は毎週のように「無料サービス」となっている。
向かうところ敵なしの様相だが、最近の日テレ社員の話題をさらっているのは、視聴率でも社員食堂でもなく「あの大型新人」だ。
東洋英和女学院大を卒業し、4月から女子アナとして入社する笹崎里菜さん(22)である。学生時代からここまでの知名度を誇ったアナウンサーは誰もいなかった。銀座のクラブでホステスのアルバイトをした経験があることを理由に「清廉性がない」と採用内定を取り消されたが、法廷闘争を経て1月に和解が成立し入社資格を勝ち取った。
彼女の入社が決定してからというもの、局内の興味は「彼女の待遇」だ。入社前に一悶着あった彼女が、社内で「腫れ物」として扱われる可能性は否定できない。一方で、期せずして抜群の知名度を持つことになった彼女の担当番組は話題性十分。早い段階でレギュラーを持つのではないかとの意見もあった。
これまでは推測の域を出ない情報ばかりだったが、本誌は「核心情報」を掴んだ。本人の入社を待たずして「配属番組」が決まったというのである。日本テレビの管理職社員が「極秘情報」として声を潜めていう。
「研修を終える7月から、日曜朝7時半からの『シューイチ』のレギュラーで間違いない。メインMCの中山秀征、片瀬那奈の脇を固めるサブキャスターの1人だ。現在、1年目の畑下由佳アナ(23)が担当するポジションを引き継ぐと聞いている。この起用を受けて、畑下アナは別の番組に異動するようだ」
1年目は担当番組を持たずに報道番組のレポートなどで下積みをするアナウンサーが多い中、抜擢人事といっていいだろう。しかし局にとっては「苦肉の策」だったという。
「人事部門社員によれば彼女は報道ではなくバラエティ向きだという。かといって、バラエティ色の強い番組だと、入社の顛末をタレントたちからイジられかねない。そのあたりのバランスを取っての人事。『シューイチ』は、畑下アナも1年目の7月から担当していたし“ルーキー枠”のイメージがある。特別扱いとも、不当な扱いともとられない絶妙な配置でしょう」(同前)
日曜の爽やかな朝に登場するとなれば、かつて日テレが危惧していた「清廉性」も培われるかもしれない。
ただし、今回本誌が入手した「笹崎『シューイチ』内定」情報が「幻」に終わってしまう可能性もある。
「日テレは“外部への情報漏れ”を極端に嫌う傾向があります。なので情報が漏れた時点で、彼女の配属先を変えてしまうかもしれない。あなた達が報じれば、さらなる入れ替えと玉突き人事が起きかねない」(別の日テレ社員)
となれば、第2候補はどこなのか。社員たちからは「『Oha!4』ではないか」とか「『ミヤネ屋』の番組内で日テレ報道フロア担当をやらせて、宮根誠司さんと掛け合いすれば面白い」などの声が上がるが、「有力なのは『シューイチ』と同じく1年目の岩本乃蒼アナ(23)が担当した『ZIP!』のお天気コーナーでしょう」(前出・管理職社員)という。
※週刊ポスト2015年4月10日号