修造がますますアツイ。昨年9月に発売された日めくりカレンダーの『まいにち、修造!』は累計85万部とバカ売れして話題になった。
「今年に入ってからも増刷が続いています。カレンダーが年明けまで売れ続けることは異例です」(出版するPHP研究所の広報担当者)
年末年始には、P&G『ファブリーズ』のCMで演じたキャラクターをデザインしたLINE(メールアプリ)の無料スタンプが1週間で350万もダウンロードされ、若者たちの間で大ブームとなった。
最近では、4月からテレビ朝日系でスタートする、東京オリンピック関係の話題やスポーツニュースを伝える新番組『TOKYO応援宣言』のメイン出演者に抜擢。スポーツ番組にCMにと、見ない日はないほど引っ張りだこだ。
2014年のタレントCM起用社数ランキングでは人気アイドルグループ・嵐の櫻井翔と並んで男性部門トップの11社。大手広告代理店の関係者が明かす。
「松岡さんをCMに起用したいというクライアントは多い。代理店がクライアントにオファーする金額は、5000万円前後です。これは女性でいえば米倉涼子や北川景子と並ぶほどで、男性ではトップクラス。
高額といえば高額ですが、松岡さんの場合は交渉次第で関連プロモーションイベントなどに参加することまで含んだギャランティーになるケースが多い。彼がイベントに出れば取材が殺到して商品の露出が増えますから、クライアントとしては十分ペイする」
数あるCMやテレビのギャラに加え、カレンダーの印税などを加えれば、年収は教え子の錦織圭に匹敵する5億円に達するともいわれる。
なぜそんなに仕事が舞い込むのか。一つは、明治安田生命の行なった「理想の上司」アンケートで、ジャーナリスト・池上彰氏に次ぐ2位になったほどの好感度の高さだ。テレビ解説者の木村隆志氏が語る。
「視聴者の間では最初は“熱血だけどトンチンカンな人”という認識でしたが、ブレがなく人を応援する姿勢に安心感が生まれているのではないでしょうか。こんな人が友達だったらな、一緒に飲んだら楽しいだろうなという距離感がちょうどいいのだと考えられます」
また、撮影現場では「カメラが回っていないと、イメージとは打って変わって物静かな紳士でスタッフにも低姿勢。仕事がしやすいと評判」(CMプロデューサー)なのだとか。
「本気」の松岡修造はこの春から、もっともっと稼ぎそうだ。
※週刊ポスト2015年4月10日号