あなたはどんな時に「復讐をしたい」と思うでしょうか。32才主婦は、子供時代に太っていたという理由からいじめで悩んでいました。しかし、ある時ダイエットに成功し、きれいになった彼女は復讐を決意…。そこにはどんなドラマがあったのでしょうか。
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小さい頃から太っていた私は、よくいじめられていました。ただ、中学から一緒だったAくんだけは、普通に接してくれて、それが救いでもありました。そんな私も、高校2年になる頃にはダイエットで激やせ。体重が落ちるにつれ、いじめが徐々になくなり、今度は告白してくる男子まで出てきたのです。
ある時、クラスでモテモテのMくんにデートに誘われました。彼は、私が太っていたころ「ダイエットしたら?」とせせら笑って、私のお弁当を捨てるような人でした。私は呆れながら、今度はこっちがこっぴどくふって傷つけてやろうという復讐心がわき、OKしました。
ちょうどその日の放課後、Aくんからも映画に誘われたのですが、「Mくんに復讐したい」と事情を話して断ると、Aくんは「お前、性格はブスになったな」と言って去って行きました。彼の言葉は、どんな悪口よりも心に刺さりました。
私の見かけにかかわらず、ずっと同じ態度で接してくれていたAくんにだけは嫌われたくない――すぐに追いかけ、「復讐なんてしないから、許して!」と涙目で訴えました。するとAくんは、「その素直さこそ、お前だよ。だから好きなんだ」とニッコリ。
今では私の旦那さま。出産してまた太ってしまいましたが、変わらず大切にしてくれます。
※女性セブン2015年4月16日号