FX(外国為替証拠金取引)というと、例えば1日で数百万円儲けた(損した)といった、一攫千金を狙うギャンブル的な側面が強調されやすい。しかし最近、“堅実な投資手段”のひとつとして注目を集めているFXの投資手法がある。それが、「システムトレード」(以下、シストレ)と呼ばれるものだ。
シストレとは、一言でいうなら「自動売買」のこと。自動で売買プログラムが独自の取引ルールにしたがって、「売り」や「買い」を行なってくれるのである。これに対し、一般的なFXのトレードは、「裁量トレード」と呼ばれ、自分の判断に基づいて取引を行なう。
たとえば、FX自動売買の最大手となるインヴァスト証券の「シストレ24」では、売買プログラム(ストラテジーと呼ぶ)を選ぶだけで始められると人気となっている。ストラテジーは、プロの投資家が過去の為替の値動きを綿密に分析して、作成した売買プログラムである。
シストレ最大の特徴はFXの知識や経験のないビギナーでも、いったんストラテジーを稼働させてしまえば、仕事をしている時間帯や寝ている間でも、チャンスがあれば自動的に取引を行なってくれる点にある。しかも、プロの投資家が作ったストラテジーであるため、初心者がわけもわからず取引するよりは、理論的にもはるかに安心感がある。
また、投資家にとっては、トレード中もFXとある程度の距離を保てるのは魅力的だ。PCに貼りつき、自分の判断に基づいて取引していると、「ここで損したらやばい……」などの不安に耐えながら、冷静な取引をする能力が求められる。これは初心者にはハッキリいって難しいだろう。
ここまでのシストレの話は、“イイこと尽くめ”のように聞こえる。シストレを始めれば、誰でも儲かってしまうような気になるが、もちろんそうではない。シストレで成果を上げるためにはストラテジー選びが重要となる。シストレが上手くいくかどうかは、一にも二にも、どんなストラテジーを選ぶかにかかっているのだ。
いくら、経験豊富なプロの投資家が作ったストラテジーであろうと、どんな相場でも利益を上げられる“万能ストラテジー”といったものは存在しない。値動きが激しい相場に強いタイプや、値動きが乏しい相場で利益を出せるタイプなど、ストラテジーには、一長一短がある。
そこで、その時々の相場に合ったストラテジーを選ぶことが重要になるのだが、各FX会社、ストラテジーの「選び方」には工夫を凝らしている。前述したインヴァスト証券の「シストレ24」は、FXの完全なビギナーでもわかりやすいと評判だ。
まずシストレ24では、各ステラテジーの特徴を表すステータス部分にポップな「アイコン」が付いている。「コツコツ」「バランス」などトレードスタイルを表すものから、「好調」「利益更新中」や「不調」「連敗更新中」といった直近のトレードの成績を示すものまで、すべてアイコンで表示されているので、パッと見ただけでそのストラテジーの状態が把握できる。これはシストレ24にしかない独自の機能だという。インヴァスト証券マーケティング部の担当者は、「誰でも、ひと目でストラテジーの特徴と好不調が分かります」と、人気の要因を分析している。
さらに、シストレ24には投資家にとって親切なサービスがある。それが「イマコレ」だ。実際に、シストレ24を長年運用してプラスの成績を出しているインヴァスト証券の社員が、「今選んだ方が良い旬なストラテジー」に付けるアイコンのことである。
「FXに精通したスタッフが、会社を背負っておススメすることになるので、厳選に厳選を重ねています」(インヴァスト証券・イマコレ担当者)
特にFX初心者にとっては、どのストラテジーを選べばよいのかが悩みのタネになりがち。そうした中でプロがおススメする「旬なストラテジー」なら安心感があるはずだ。こうした点がFX初心者でもシストレが始められる、と人気になっている要因だ。