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中国・内モンゴル自治区警察トップ 愛人殺害手口が稚拙過ぎ

 中国内モンゴル自治区の警察官僚トップが、28歳の愛人を殺害し逮捕されるという事件が中国で波紋を広げている。

 中国各紙によると、この警察官僚は7年間も同自治区公安庁長を務めており、通常ならば捜査のプロといってもよいが、道路上で死体に火をつけて、そのまま放置して、逃げ去るという幼稚な手口で犯行に及んでいた。

 この警察官僚は3月中旬の夜、愛人とホテルに入ったが、ささいなことから口論となり、激高して公務用の拳銃を取り出して、愛人を撃とうとしたところ、愛人は慌てて部屋を出て、走って逃げた。

 男は車で愛人の後を追いかけて、車でひいたあと、2回銃撃したが、まだ愛人に息があったため、さらに車でひいたあと、路上で衣服に火をつけて証拠隠滅を図った。さらに、死体をそのままにして、逃げ去ったという。

 ところが、巡回中の警察官が愛人を発見し、現場の状況から殺人事件と断定。事件から数時間後、警察は現場周辺の監視カメラに映っていた不審な車を特定したところ、警察トップの男の車と判明。

 自宅に帰っていた男から事情を聞いたところ、殺害を認めたため、さらに詳しく事情聴取し、5日後に証拠が固まったところで正式に逮捕した。

 同自治区の警察トップの犯行だけに、中国全土で大きく報じられたが、あまりにも手口が稚拙で幼稚だったことから、ネット上では「警察幹部がこの程度では、自治区の犯罪が減らないわけだ」とか「汚職などの腐敗で忙しくて、本業の方には、全然真剣に取り組んでいなかったのではないか」などの書き込みがみられている。

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