4月からスタートする『アイムホーム』(テレビ朝日系・4月16日木曜21時スタート)。木村拓哉(42才)が次に挑戦するのは、事故によって過去5年間の記憶を失った男が自分探しをするミステリー・ホームドラマだ。意外なことに木村自身もドラマの中だけでなく、常に自分探しをしているという。
ある事故によってこん睡状態に陥り、目が覚めたときには直近5年間の記憶が曖昧になってしまった家路久(いえじひさし・木村)が、手元に残された10本の鍵の束をもとに、その失ってしまった過去を探していく新感覚のミステリー・ホームドラマ。
記憶を失った経験などないかもしれないが、自分探しをした経験があるかを聞いてみると、「何気に今もそうなのかもしれませんね」と、意外な答えが返ってきた。
映画でもドラマでも役が決まるとその役に近づきたいという思いから、役柄の中の自分をまず探す。それが“芝居という作業”なのだと木村は言う。役柄によっては、どうしてもそれを理解することができず、苦しむこともある。
「家族団欒の時間に流れるドラマなのに、一度も笑顔を見せられない役というのは、疑問を抱いてしまうくらい苦しいと感じるときがあるんですよね…自分自身が認めることができないとそこにいる意味がないのではないかとまで考えてしまう」
でも、苦しみ抜いた先に見つけることのできた、役柄の中の自分が見つけられたときは、心の中でガッツポーズをしているという。
「自分がやりたくてやっていることも他人には伝わっていなくてもどかしいと思うこともあるけれど、人はどんな時も折り合いをつけながら生きているんじゃないかなって思うんです。何が正解かはわからないけれど、そこに近づくための自分を常に探しているのかもしれませんね…」
他人からの評価に左右されず、確固たる信じる道があるからこそ、木村拓哉は絶対的存在なのだ。
※女性セブン2015年4月9・16日号