無表情でシュールな制服の女性は、『コップのフチ子』。1個200円、カプセルに入ったオモチャだ。2012年に登場し、1週間で10万個、3年目で累計800万個を売り上げた。
20万個売れたらヒットといわれる市場で累計800万個の大ヒット作を生み出したのが、『奇譚クラブ』。
カプセルトイだけを手がける社員約10名の企業が、ヒット作を次々と生み出し、年商18億円に!
「『フチ子』は、発売後またたくまにネット上で拡散され、一時品薄状態に」と、同社広報のしき“広報”せいたさん。商品の発案者は、マンガ家でクリエイターのタナカカツキさんだ。
「彼はネット上にOLさんたちがアップしまくっているランチやカフェの写真がつまらないと、料理のそばにある“コップ”に目をつけた。ただ単にコップのフチにかけるだけのフィギュア…売れるか、売れないか、というより、新しくておもしいからOK、即商品化。そういう社風なんです。『フチ子』は、ただOL風の制服を着ているだけ、設定もプロフィールもない(笑い)。そんなフチ子が誰かの写真に個性を出す、そこがおもしろいと思うんです」(前出・しきさん)
※女性セブン2015年4月9・16日号