スピリチュアリストの江原啓之氏はパワースポットブームの火つけ人として広く知られる人物だが、4月9日に発売された『自分の家をパワースポットに変える最強のルール46』(小学館)の中には「全国の神社やスピリチュアル・サンクチュアリと名高い場所を訪れたところで人生が好転するはずもない」という記述があり、話題を呼んでいる。江原氏は真意をこう解説する。
「パワースポットへ行って『宝くじが当たりますように』『出世できますように』などと現世利益を願うのは愚の骨頂。『夢を叶えるために努力します』という誓いが神のパワーに感応してこそ、神様のお力を分けていただくことができるのですから」
幸せになるために必要なのは欲ではなく、足るを知る謙虚な気持ちだという。
「この世には自分で蒔いた種は自らが刈り取ることになるという意味の『因果の法則』が働いています。つまり仕事が上手くいかない、お金が回らないと人生が停滞してしまうことには原因があるということ。焦りや苛立ちといった感情を捨て、自分の何がいけないのか、どうすればよいのかと冷静に考えることが問題を解決するための唯一の方法なのです」(江原氏)
そのためには家の環境を整えることが大切だと提言する。
「リラックスした空間の中で本来の自分を取り戻す。更に明日からも頑張ろうと前向きな気持ちになるためには、家がポジティブなエナジーに満ちていなければいけません。つまり自分の家がパワースポットでなくてはいけないのです」(同前)
同書の中には「グリーン(植物)を置いてエナジーを補給する」「玄関に置く植木に500円玉を埋めるとお金を呼ぶエナジーとなる」など、家をパワースポットにするためのテクニックの数々が紹介されているが、どうやらそうしたことも日々前向きに生きる努力をしている人にしか効力を発揮しないようだ。
【プロフィール】えはら・ひろゆき/スピリチュアリスト。オペラ歌手。『自分の家をパワースポットに変える最強のルール46』(小学館)『幸せに生きる ひとりの法則』(幻冬舎)が発売中。現在、TOKYO MX『5時に夢中!』(17時~生放送)に隔週水曜レギュラーで出演中。公式HP(www.ehara-hiroyuki.com)