和菓子の定番「あんこ」。大きく分けると、「つぶあん」と「こしあん」があるが、どちらが人気なのだろうか。
女性セブン読者による会員サイト「セブンズクラブ」で556人を対象にアンケートを実施したところ、「つぶあんが好き」と答えたのは336人で60.4%、「こしあんが好き」は220人で39.6%だった。
つぶあん派では、小豆の粒感と素朴な豆の風味を好む声が多かったが、あんこ好きな著名人に話を聞くと、安田美沙子や元横綱大乃国の芝田山親方など、こしあん派も多いようだ。和菓子研究家の中島久枝さんはこう話す。
「子供の頃は少ないお小遣いで買えるつぶあんの今川やきやたいやきが大好きだったけれど、30代の時に上生菓子を食べて以来、こしあんの虜に。新緑の山や紫陽花(アジサイ)の花、鮮やかな色彩で季節の風景を目で楽しみ、口にすれば繊細な舌触り、スルッとしたのどごし、鼻に抜けるほのかな豆の香り…こしあんは五感で楽しめます。さらに、作り方を見たら、とても手間のかかる作業で、小豆をこした細かい粒子がこしあんになるんだと、大きな衝撃を受けました。こしあんの世界を知る と、あんこに対する考え方が変わります」
ちなみに「あんこを使った好きな和菓子は何ですか?」(複数回答可)というアンケートを取ったところ、1位「大福」400人、2位「たいやき」368人、3位「どらやき」310人、4位「まんじゅう」279人、5位「ようかん」187人という結果だった。
※女性セブン2015年4月30日号