芸能

能年玲奈と有村架純 明暗分けたのは『あまちゃん』後の戦略

有村架純 能年玲奈との違いは『あまちゃん』後の戦略?

 2013年に放送され大ブームとなったNHK連続テレビ小説『あまちゃん』。このドラマからは2人の人気女優が誕生した。天野アキ役で主演した能年玲奈(21才)と、アキの母親の若い頃を演じた有村架純(22才)である。当初は能年のほうが注目されていたが、今や有村が映画、ドラマ、CMに引っ張りだこ。人気は逆転の様相を呈している。

『あまちゃん』後、まっさきに次回作が注目されたのは能年のほうだった。『世にも奇妙な物語』(フジテレビ系)などの短編ドラマやCMに出演。満を持して出演した主演作は、少女漫画原作の映画『ホットロード』だった。

「伝説的な少女漫画だけに、能年が不良少女役をどう演じるかに注目が集まった。映画は興行的にヒットし、能年は少女の苦悩を見事に演じ切っていた、ということで、女優としては一定の評価を得たと言っていいと思います」(映画関係者)

 しかし、昨年12月に公開された主演映画『海月姫』はあまり話題にならず、興行的にも大不振となった。

 一方、有村はどうか。『あまちゃん』後、ドラマでは『失恋ショコラティエ』(フジテレビ系)『弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~』(日本テレビ系)などの作品に、映画では『ストロボ・エッジ』など、話題作に立て続けに出演していった。

「能年と違うのは、主演作ではなく、脇役としての出演ということです。そのため、ドラマがヒットしなくても“有村のドラマがコケた”とは言われなくて済む。話題作に出たあとの作品というのは注目度が高いですから、リスクヘッジとしては、主演作にこだわるのではなく、脇役での出演を重ねるのは非常に有効なのです。

 さらに、有村は数多くの作品に出ることで、『あまちゃん』のイメージをすっかり払拭できています。逆に能年の場合、いつまでも『あまちゃん』のイメージがつきまとってしまう。もちろん、能年の場合、『あまちゃん』で主演でしたので、そのイメージは有村よりも強いわけですが…」(芸能ライター)

 5月公開の『学年ビリのギャルが偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話 』で、ついに主演デビューを果たす有村。

「女優としての真価が問われるが、これまで積み上げてきた実績があるので、たとえコケてもダメージは少ないでしょう」(前出・芸能ライター)

 多くの朝ドラ女優がその呪縛を抜け出せないでいるが、「脇役&多作」というのは、イメージの脱却を図るうえでひとつの戦略と言えるかもしれない。

関連記事

トピックス

大阪・関西万博で天皇皇后両陛下を出迎えた女優の藤原紀香(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
《天皇皇后両陛下を出迎え》藤原紀香、万博での白ワイドパンツ&着物スタイルで見せた「梨園の妻」としての凜とした姿 
NEWSポストセブン
石川県の被災地で「沈金」をご体験された佳子さま(2025年4月、石川県・輪島市。撮影/JMPA)
《インナーの胸元にはフリルで”甘さ”も》佳子さま、色味を抑えたシックなパンツスーツで石川県の被災地で「沈金」をご体験 
NEWSポストセブン
何が彼女を変えてしまったのか(Getty Images)
【広末涼子の歯車を狂わせた“芸能界の欲”】心身ともに疲弊した早大進学騒動、本来の自分ではなかった優等生イメージ、26年連れ添った事務所との別れ…広末ひとりの問題だったのか
週刊ポスト
2023年1月に放送スタートした「ぽかぽか」(オフィシャルサイトより)
フジテレビ『ぽかぽか』人気アイドルの大阪万博ライブが「開催中止」 番組で毎日特集していたのに…“まさか”の事態に現場はショック
NEWSポストセブン
隣の新入生とお話しされる場面も(時事通信フォト)
《悠仁さま入学の直前》筑波大学長が日本とブラジルの友好増進を図る宮中晩餐会に招待されていた 「秋篠宮夫妻との会話はあったのか?」の問いに大学側が否定した事情
週刊ポスト
新調した桜色のスーツをお召しになる雅子さま(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
雅子さま、万博開会式に桜色のスーツでご出席 硫黄島日帰り訪問直後の超過密日程でもにこやかな表情、お召し物はこの日に合わせて新調 
女性セブン
被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバム、
「『犯罪に関わっているかもしれない』と警察から電話が…」谷内寛幸容疑者(24)が起こしていた過去の“警察沙汰トラブル”【さいたま市・15歳女子高校生刺殺事件】
NEWSポストセブン
豊昇龍(撮影/JMPA)
師匠・立浪親方が語る横綱・豊昇龍「タトゥー男とどんちゃん騒ぎ」報道の真相 「相手が反社でないことは確認済み」「親しい後援者との二次会で感謝の気持ち示したのだろう」
NEWSポストセブン
「日本国際賞」の授賞式に出席された天皇皇后両陛下 (2025年4月、撮影/JMPA)
《精力的なご公務が続く》皇后雅子さまが見せられた晴れやかな笑顔 お気に入りカラーのブルーのドレスで華やかに
NEWSポストセブン
大阪・関西万博が開幕し、来場者でにぎわう会場
《大阪・関西万博“炎上スポット”のリアル》大屋根リング、大行列、未完成パビリオン…来場者が明かした賛&否 3850円えきそばには「写真と違う」と不満も
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
週刊ポスト