3月7日にオンエアされた1000回スペシャルを機に約20年間にわたって『出没!アド街ック天国』(テレビ東京)でMCを務め、4月15日に肺がんで亡くなった相川欽也さんに代わり、新MCとして抜擢されたのは、V6の井ノ原快彦(38才)だった。
その裏で、1001回から1003回まで司会を代行した峰竜太(60才)は、井ノ原の司会抜擢に納得いっていないとの声も業界からは出てきている。峰といえば、同番組の初回放送から出演しており、思い入れも強い。その心の内はいかなるものだろうか。井ノ原の初登場時は「待ってました! よっ!」とエールを峰は送っていた。
「峰さんは“代行”の声がかかった時点で、その後、正式に“二代目”になると思い込んでいたみたいなんです。峰さんには番組スタート時から出演している唯一の人間だという自負もありましたから、なおさら“自分が!”という思いが強かったようなんです」(番組関係者)
今でこそ峰は『アッコにおまかせ!』(TBS系)での和田アキ子(65才)の隣など、“サブ”のイメージが強いが、もともとは『ザ!情報ツウ』(2002年~2006年放送、日本テレビ系)で帯番組のメインMCを務めたことのある名司会者のひとりである。
15年ほど前に、峰はあるインタビューで司会業について、こんなことを語っていた。
「司会をする人は60才前後の人が多いから、私はまだひよっ子。これからまだまだ人生経験を積んで、自分の色を出したいと思っています。まだ“自分の色はこれだ”というものがわからないんです」
今まさに60才を超えて、『アド街』で“自分の色を”と峰が考えていたとしても不思議ではない。また、『アド街』の「司会代行」になった際、ネット上には、こんな書き込みが…。
《峰さん後任決定までの繋ぎだって。そのまま継続しそうな予感》
《峰もおまっとさんて言うのかな》
峰へ期待を寄せる声も少なくなかったため、峰自身の期待値も高かったのだろう。
「峰さんは自分が『アド街』を仕切っていくという自信もあったのでしょう。でも、蓋を開けてみたら“二代目”に白羽の矢が立ったのは井ノ原さんだった…。
もちろん、今までと立場は変わらないのですから、大きな不満があるわけではないんですけど、一度、テンションを上げてしまった手前、どうしても井ノ原さんへの複雑な思いが拭えないようなんですよ…。
それが番組での井ノ原さんへの異常な“ヨイショ”“褒め殺し”に繋がっているようなんです」(前出・番組関係者)
こうして“不穏な関係”となってしまった井ノ原と峰。
『アド街』放送中に、ちょこちょこと出没する妙な空気は、峰が原因だったようだ…。
とはいえ、キンキンが番組を去った今、峰こそが『アド街』の生き字引であることは周知の事実。イノッチと力を合わせて番組を盛り上げてください、峰さん!
※女性セブン 2015年4月30日号