テレビ業界といえば、日本テレビ・上重聡アナウンサー(34)がスポンサー関係者から多額の利益供与を受けていた件にも見られるように、ややグレーな噂が出る業界でもある。はたして実態はどうなのか。
テレビ関係者を集めて緊急座談会を実施した。出席したのは某キー局の40代の男性ベテランプロデューサー・A氏と、同じく40代キー局男性アナウンサー・B氏、そして30代の制作会社男性スタッフ・C氏だ。
制作C:業界にいながら下っ端の僕には無縁なので聞きますが、タレントの“肉弾接待”ってのは本当にあるんですか? 番組のキャスティングを決めるプロデューサーの権限は絶大ですし、芸能プロダクションや下請けからしてみれば何とか食い込みたい相手ですからね。
プロA:ここだけの話だけど、「ない」とは断言できないね。芸能事務所から接待を受けて、そこにタレントを同席させるのは当たり前だしね。だけど、“この子は番組で使えるか”って考えているのもウソじゃない。どうしようもないタレントを起用したら、番組の視聴率に影響するし、スポンサーのほうが怖い。“なんであんなの使ったんだ。お前、あの娘となんかしたんだろう”って勘繰られるからね。
アナB:深夜番組を見ていると、それと思しきケースがよくあるけど……。下手に関係を持って、後でヤバいことになったりしないのかな?
プロA:ヤバイのは芸能事務所サイドが、どう見ても普通の女の子にしか見えない無名のタレントを接待に連れてくる時だよね。プロダクション幹部が帰った後も、なぜかその子がピッタリくっついてきたことがあって。“こいつと寝たら、後で何を要求されるかわからない”と思って手を出せなかった。
アナB:これは利益供与とか役得とは違うけど、プロデューサーやディレクターによるセクハラ問題が後を絶たないのは、同じテレビ局の人間として情けない限りです。
制作C:確かに、制作会社の若い女の子が現場でテレビ局社員にセクハラまがいの扱いを受けることはしょっちゅうですよ。ウチの会社の中にも泣かされた子は多い。
プロA:それはアナウンス室だって同じじゃない。
アナB:某キー局には“開かずの間”があるって聞く。社屋の上層階に和室の応接室があって、そこである番組の関係者が飲み会みたいなことをやった。その時、最後に残ったプロデューサーに、参加した制作会社の女性が悪質なセクハラを受けたんだとか。それで、局側は社員に応接室をなかなか貸し出さなくなって、結局誰も使わなくなってしまったそうです。
プロA:どの局にも似たような話はある。上重の件を機に、一気にいろんな話が噴出するかもしれないね。
※週刊ポスト2015年4月24日号