少子高齢化が進み、「日本女性の2人に1人は50代以上」という時代となった日本。その50代という年齢についてファッションプロデューサーの植松晃士さんが解説してくれました。
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皆さま、ご機嫌よう。世の中はうららかな春真っ盛りですが、まずは先週お伝えした、「身も心も凍りつく」衝撃データ考察の続きから。
衝撃データとは「現在、40才を過ぎた未婚の女性が5年後に結婚する確率はたったの1%」というもの(平成22年国勢調査の分析結果より)。とはいえ実際、未婚の40代女性のうち、「結婚したい」と思っているのは32%。今や女性も「結婚しない」と、自ら選択する時代なんですね。
さて、このデータをふまえた上で、私に寄せられたご質問にお答えしましょう。
「最近、めっきり独り言が増えました。アラサーなのに、これって老化のサインでしょうか?」
いいえ、独り言は老化のサインではありません。あなたが“おひとりさま仕様の人生”に適応しつつある証と、そう考えたほうが正確のような気がします。さらに猫を飼ったりしたら、完璧ではないかしら。
以前、「日本女性の2人に1人は50代以上」という、私を含めたアラフィフ世代には、とっても喜ばしいニュースをお伝えしましたが、実は50代という年齢は、既婚女性と未婚女性の垣根を取り払う年齢でもあります。
先日、私の友人の50代女性が女子会に参加したときのこと。場所は都内のイタリアンレストラン。店選びは全員一致で、「お肉のおいしいお店」をセレクトしたのだそう。
5人の参加者のうち、既婚者は友人のみでしたが、いかにもアラフィフ女性らしく、着物や相撲、歌舞伎の話で大盛り上がり、それはそれは楽しかったそうです。
彼女曰く。「50才を過ぎると、それまで生活の中心だった子供の手が完全に離れて、自分の好きなこと、趣味を楽しめる時間ができたの。独身の女性を見て、“自分の好きなように時間が使えてうらやましい”とずっと思っていたけど、これからはどんどん女子会にも参加して、自分の人生を楽しむつもり」ですって。
しかも、30代、40代の頃は、独身女性の前では何となく遠慮していた子供の話も、堂々と話せるようになったとか。
「だって、独身女性も既婚女性ももはや結婚はいいものなんて思っていないんだもの。どちらにも悲愴感なんて微塵もないし、妙な気遣いもなし。“女友達と話すのって楽しいなぁ”と、改めて思ったわ」と、彼女は清々しい顔で話してくれました。
アラサーなんてまだまだ。50代、60代ともなれば、もはや結婚していようが、していまいが、同じオバさん…ではなく、大人の女性同士。女学生気分で盛り上がれる友達は、貴重な存在です。
※女性セブン2015年4月30日号