番組開始から57年という日本最長の老舗料理番組がNHKの『きょうの料理』だ。シニアプロデューサーの大野敏明さんはこう話す。
「NHK放送ということで、“この番組のレシピなら間違いない”、と思って頂けるような、提案を心がけています。レシピは半年前から開発し、先生、スタッフで何度も試作しています。うちのレシピ通りに作れば、間違いなくおいしくできあがりますよ!」
そこで、番組の人気企画『20分で晩ごはん』の収録に潜入。料理愛好家・平野レミさん&後藤アナの絶妙な掛け合いで、差し替えなしの20分で4品が完成するのだが…。
この日作るのは、旬のキャベツとたけのこを使った料理だ。リハーサルでは、「“たけのこの白いのは旨み”というコメントを忘れず入れる」など、セリフと調理の流れを再確認。本番前に進行や時間の微調整。本番は20分で4品、差し替えなし。ほとんど生放送のような進行でドキドキだ。
「民放だともう少し雑よ。NHKだから、これでも丁寧にやってるのよ~(笑い)」(平野さん)
そして、ついに完成! キャベツはたれを入れ丸ごと煮。外葉はヨーグルトのドレッシングで和え、芯はザーサイ風付け合わせに。たけのこと豚肉は炒めて混ぜご飯。どれも激ウマだ。
衝撃アイディアレシピ“食べればシリーズ”や、『バカのアホ炒め』といった斬新なネーミングなどで数々の伝説を作り上げた平野レミさん。失敗も気にしない姿は親近感がわくと人気だが、収録後、即VTRをチェックする表情は真剣だった。
※女性セブン2015年5月7日号