10年ぶりにして過去最大規模の全国ツアーが開幕したサザンオールスターズ。初日、桑田佳祐(59才)は「このアラ還バンドを見てください!!」と開幕宣言していたけれど、フタをあければ還暦なんてどこ吹く風、愛媛、宮城、広島…と巡るなか、全36曲、3時間半の熱すぎるステージにファンは魅せられている。
10年ぶりとなるアルバム『葡萄』も発売早々40万枚の売り上げと好調で、オリコンチャート1位。1980年代、1990年代、2000年代、2010年代と4年代連続の首位獲得などグループ史上初の快挙という記録も達成した。
「今回、ツアー最終日(8月17、18日)が日本武道館なんです。今はポール・マッカートニーの49年ぶりのライブが話題ですけど、この音楽の聖地でサザンが歌うのも22年ぶり。ファンだけじゃなくてスタッフも大盛り上がりです。実はメンバーやスタッフで『葡萄』にちなんで“ぶどう館”でライブできたらいいね~なんて話していたらたまたま武道館のスケジュールが空いていたそうですよ(笑い)。追い風ムードで盛り上がってます」(音楽関係者)
そんななか、ツアーチケット以上に入手困難になりそうな、ファン垂涎の“お宝アイテム”が登場した。
4月24日から全国のローソンで無料配布される全42ページのフリーペーパー。題して『スペシャルマガジン 総力特集 サザンオールスターズ“葡萄”』。サザンが男性週刊誌5誌とコラボして、アルバム『葡萄』収録曲に関する記事を競作したものだ。
「桑田さんは毎週記事をチェックしているほど大の雑誌好きだそうです。今回の新アルバムはとくにピュアなラブソングから時事問題まで歌っていて、“なんだか週刊誌みたいなアルバムだな~”と話していてスタッフがこの企画を思いついたそうです。それぞれの雑誌に合うと思った一曲を『葡萄』の中から選んで、各誌がその曲のテーマ性を考え記事を作ったそうですよ」(事務所関係者)
例えば『週刊ポスト』のテーマ曲は『栄光の男』。長嶋茂雄(79才)の引退を歌った歌詞が印象的だが、誌面では実際、長嶋監督がインタビューに答えてサザンにエールを送る他、黒柳徹子(81才)や爆笑問題・太田光(49才)などサザンと縁の深い大物が「もしサザンが引退したら…」を仮想してコメントを寄せている。
『週刊プレイボーイ』の選曲は『天国オン・ザ・ビーチ』で、「エロ歌の37年史」と題してサザンのエッチな歌詞を総特集。一転、『週刊文春』は『Missing Persons』のタイトル通り、北朝鮮による拉致被害者の記事を掲載している。
「限定15万部の予定だそうです。定価0円ですから争奪戦必至。どうしても手に入れたいからと日付が変わる前からコンビニに並ぶつもりのファンもいるのでは?」(前出・音楽関係者)
※女性セブン2015年5月7日号