日経平均株価が15年ぶりに終値で2万円を突破した。元衆議院議員でタレントとして活動する杉村太蔵(35才)は、この大台超えを予測していたひとりだ。著書『バカでも資産1億円 「儲け」をつかむ技術』のなかで、「日経平均2万円」の可能性について言及している。
同書の発行日は昨年10月11日。まだ日経平均が1万5千円台だった時に先読みしていたわけだ。
予測の根拠として、「安倍政権の支持率が40%以上をキープし続ける」、「中国や韓国との関係改善」を挙げていた。安倍政権の支持率は現在45.6%(4月、時事通信社調査)、4月22日には日中首脳会談が開催され、日中関係に改善の動きが見られている。まさに杉村氏の言葉通りの展開となっているのだ。
では、今後、日経平均株価はどう動くと杉村氏は見ているのだろうか?
「日経平均はまだまだ上昇の余地がある。中長期的に見れば2万5000円を目指してもおかしくない」(杉村氏)
さらに、同書で「タイゾー注目銘柄」として紹介した個別銘柄の実に9割以上が発行日の株価より値上がりしている(2014年10月11日は土曜日のため、2014年10月10日終値と2015年4月24日終値を比較)。養殖ビジネス、電気自動車関連など幅広いジャンルの銘柄をピックアップしているが、警備関係の某銘柄については、約60%も値上がりしている。
それだけではない。杉村氏は4月14日に出演したラジオ番組『マーケットプレス』(ラジオNIKKEI)で、注目銘柄として「メガバンク」を挙げたが、その翌日から銀行株が軒並み上昇。ネット上では「杉村太蔵銘柄きてるな」との声が上がったほどだった。
「昨年の株価上昇時と比べて、値上がりする銘柄とそうではない銘柄の選別が難しくなっている」(ある証券マン)というなかで、なかなかの“読み”ではないだろうか。
銘柄選びのコツについて、杉村氏はこう語る。
「“国策に売りなし”といいますが、その通りですね。政府が打ち出している政策の関連銘柄に投資するというのはひとつの方法です」
2010年の選挙落選からわずか4年で、株式投資の利益などで資産1億円を築き上げた杉村氏。最近では、株式投資に関する仕事も増えているという。株達人としての活躍はしばらく続きそうだ。