子供が自立したことをきっかけに、自宅マンションをリフォームしようと考える50代~60代が多いという。しかし問題となるのがリフォーム業者の選別。リビングジャーナリストの中島早苗さんが業者選びのコツを紹介します。
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キッチンなどの部分リフォームなら設備会社がいいですし、スタイリッシュなデザインを重視するなら、個人の設計事務所がおすすめ。フルリフォームなら、実績が多い大手リフォーム会社が安心です。引越しのサポートや、工事中の近隣へのフォローも整っています。「どんな住まいにしたいのか」を明確にして、依頼先を決めましょう。
見積りとプラン提案は1社だけでなく、3社くらいから取り寄せるのがベスト。額面だけでなく、中身までしっかり比べてください。キッチンやお風呂の標準装備や、壁や床に使用する素材は何なのか、しっかり確認すること。とくに断熱材は、使用する素材によって効果が異なります。高性能な断熱材は、値段も相応に高くなりますが、光熱費が抑えられ、充分に元はとれるでしょう。
耐震、バリアフリー、省エネ仕様にすると、固定資産税が減額される制度があります。また親や祖父母の資金援助がある場合は、贈与税が非課税になる制度もあるので、ぜひ活用を。
【見積りは3社比較しよう】
見積りは金額だけでなく、各工事の内訳費用と、使う素材、材料をきちんと確かめること。値引きを提示された際も、何をどう値引いたのか中身まで聞いて。リフォームをした実邸を見学させてくれる会社は、信用度が高いといえる。
【モデルルームで舞い上がらない】
モデルルームは、最大限素敵に仕上げられた空間。使いやすそうな間取り、最新の設備機器、おしゃれなインテリアに胸が躍るが、即決NG。見た目に惑わされず、予算と希望をしっかり踏まえて比較検討を。
【『住宅ローン減税』でお得にリフォーム】
返済期間10年以上のリフォームローンを組むと、入居してから10年間、各年の住宅ローン年末残高の1%が、所得税から控除される。年間上限は40万円のため、最大400万円もお得になる。
※女性セブン2015年5月7日号