待ちに待ったゴールデンウィーク。最大16連休は難しくても、最短で5連休。中には海外に旅立つ人もいるだろう。旅行は楽しみだが、飛行機が苦手という人は意外と多い。最近の飛行機事故の影響もあり、ますます飛行機に乗るのが怖い…という人も増えている。乗るとなったら少しでも快適に乗りたい。そこで、元客室乗務員(以下CA)で、CA専用の情報共有サイト『CREW-WORLD』を運営する株式会社KoLabo代表の駒崎クララさんに、機内で快適に過ごすコツを教えてもらった。
まず、機内ではなるべく体を圧迫しない楽な格好を。一方で、お勧めなのが、むくみを防止してくれる着圧ストッキング。ただし、腰まであるタイプのものを履くと、胃を圧迫して酔いやすくなる。もも丈や膝丈のものはすぐ脱げるのでお勧めだと駒崎さん。血流を良くするためには、脚をこまめにさすってマッサージすることを勧めている。
「お掛けになっている時に、膝を使ってもう片方のふくらはぎや膝の裏をぐりぐりと押すといいですよ。また、むくみやすい足首をさすったり、膝の裏を親指で押すと血流が良くなります。お化粧室に行ったときには、伸びをしたり肩甲骨を回すといいですね」(駒崎さん、以下「」内同)
続いては、貧血持ちや低血圧の人、乗り物に酔いやすい人への対策について。
「貧血の方は血糖値が下がっている可能性があるので、チョコレートなど甘いものを事前に摂っておくといいですね。あらかじめCAに伝えておくと、CAの席の近くに座らせてもらえることもあります。離着陸の時にはCAも席を立てませんから、席が近いと安心できると思います。
低血圧で具合が悪くなってしまう方は、乗る前によく手足を動かして循環を良くしておくことが必要です。もし席に余裕があれば、万が一体調が悪くなっても、隣の席を使って横になれる可能性はありますが、いちばん前の座席は肘掛けが上がらないので、肘掛けが上がる席を事前に選んでもらうといいと思います」
乗り物酔いは、自分がどういう時に酔いやすいかを知っておくことが大事。
「私も乗り物に酔いやすく、私の場合は柑橘類を飲むとすぐ酔ってしまうんです。酸で酔いやすい人は避けた方がいいですね。離陸時の揺れで酔いやすい人は、酔い止めを飲んでおきましょう。お酒は巡りがすごくよくなって、逆に地上で強い人も酔いやすくなってしまうので、お勧めしません。翼で景色は楽しめなくなりますが、座席は翼の横がいちばん安定して酔いにくいと思います」
CAに口コミで伝わっているのが、具合が悪くなったときに塗ると気分がすっきりするミントクリーム。こめかみと首筋、手首につけるCAは多いという。百合油などのオイルでも代用できる。