自分の子供よりもかわいいといわれるのが孫。とはいえ、晩婚化が進む昨今では、なかなか孫の顔を見ることができずに、やきもきしている中高年も多いだろう。埼玉県に住む団体職員の男性Yさん(61才)も、まだ初孫に会えていないのだが、Yさんの奥様は初孫がほしいがゆえに、極端な行動に出たという。
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うちのカミサン(60才)の周りは去年から孫ラッシュ。「孫ほどかわいいものはない」と、あっちこちから。そんなときに、33才の息子が36才の彼女を連れてきて「結婚しようと思うんだ」なんて言ったからたまんない。すっかり舞い上がって、彼女にとんでもないことを言い始めたんだ。
「もしかしたらデキ婚? 年も年だし、産むなら早いほうがいいよ。孫は私が預かって育てて、あなたは仕事を続けてもいいし、いっそのこと二世帯住宅?」ってマシンガントーク。
「いい加減にしろよ。デキ婚じゃねえし、オレたち、東京で仕事してんだよ。二世帯住宅なんてあり得ねぇだろ」
それでも、どうにか結婚までこぎつけて式も終えて、新婚旅行へ。その出発前のこと。カミサンが嫁さんに何か渡してるんだよ。
家に帰ったあと「何あげたんだ?」って聞いたら、通販のカタログを持ってきて、指さしたのは“スケスケネグリジェ”と、“魅惑の小窓付きパンティー”。
オレ、ひっくり返ったよ。それだけじゃない。「36才はまだまだ若い。ハネムーンベイビー、期待してます!」って、カードまで入れたんだと。
あれから半年。息子夫婦が音信不通なのは当然さ。
※女性セブン2015年5月14・21日号