かわいい女性に弱いのが男というものだが、若い頃にモテなかった男性ほどその傾向は強い。千葉県に住む女性Eさん(47才)は、自動車メーカー勤務の夫(48才)と2人の息子と4人暮らし。女性に対する免疫がなかった夫が、若い女性と話して浮かれちゃったという…。
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家の中の不用品をフリーマーケットで売り払おうと言い出した夫。ほぼ未使用のサーフボードや、私の独身時代のブランドバッグ、洋服、アクセサリー。空気清浄機、高級食器、ギターをまとめて、レンタカーの軽トラックに詰めて、いざフリマの会場へ。
「売り上げ目標は3万5000円! 出品料2500円と経費を引いても2万円は残るから家族で外食にでも行こうよ。家がきれいになって一石二鳥だろ」と夫。
最初は「4000円のサーフボード、3500円にまけてよ」と値切られたりして順調な滑り出しだったのよ。
ところが若くてかわいい女の子に店を囲まれて、夫がおかしくなっちゃった。
「高い? あっ、帰らないでっ。じゃ、じゃ、ここにあるの、全部1000円だ!」
昔からモテなくて女子と話すこともめったにないとは聞いていたけどさ。はしゃいで、とんでもない値付け。それでブランドの洋服とバッグを買った女の子たちが帰ろうとしたら「あっ、こっちは100円でいいよ」と私の思い出のバッグを叩き売りしたのよ。
それだけでもあり得ないのに、「いろいろ買ってくれたから」って、ホットドッグの店で女の子たちにごちそうしようとまでしたから、私だって黙っちゃいられないって。
で、怒ったら「るせーッ」って、つかんでいた1000円札を地面に叩きつけてんの。女の子たちに、「ダチョウ倶楽部? マジうける~」って大笑いされたわ。
※女性セブン2015年5月14・21日号