今年の春は値上げが相次いだが、少しでも家計は防衛したいもの。その中でも通信・放送関連の費用を安くする方法を紹介する。たとえば、NHKの場合、地上波のみの契約でクレジットカード払いの場合、月ごとに支払うと1か月1260円、12か月を一括で前払いすると、1万3990円で年間1130円も節約できる。同じ番組を見るのに、この差は大きい。手続きはNHKのホームページで簡単にできるので、さっそく申し込もう。
また、NTTの固定電話の明細で、毎月約60円の「屋内配線使用料」を支払っているなら、申し込み1つで無料にできる。節約アドバイザーの丸山晴美さんは言う。
「屋内配線使用料とは、家の壁の中に埋め込まれている配線の“レンタル代”のようなもので、一度買い取ってしまえば永年無料になります。買い取りといっても、お金を払うわけではなく、申し込みだけで工事費などもかかりません」
配線使用料を払うと、万一、配線が故障した場合、無料修理を行ってくれるが、家が水没や損壊するようなことが起こらない限り、ほとんど無縁だという。
「私も20年前に買い取りましたが、まったく問題ありません。たかが60円と思うかもしれませんが、20年間では1万4400円。侮れませんよ」(丸山さん)
つづいて節約すべき通信費は、携帯電話の使用料。節約アドバイザーの矢野きくのさんによれば、「ガラケー=安い」とはいえない時代になったという。
「最近は格安スマホの登場でガラケーより安い通信費ですむことも多くなってきているんです」(矢野さん)
たとえば、イオンなどが販売している「格安スマホ」なら、通信費に加え、機種代も込みで月々の使用料3000円程度のプランがある。ガラケーで毎月4000円以上の使用料の場合、乗り換えを検討してみてもいいだろう。
※女性セブン2015年5月14・21日号