【書籍紹介】『希望の資本論 私たちは資本主義の限界にどう向き合うのか』池上彰・佐藤優/朝日新聞出版/1188円
最近は景気が上向いているといわれるが、多くの人は生活が苦しいと感じている。当代一のベストセラー著者の2人は、会社が提供した環境で労働者が働く資本主義社会では、ブラック企業が横行するのも、格差が広がるのも当然だという。
だが豊かになれるのはごく一部で、勝ち組になるには厳しい競争を勝たねばならない社会は、崩壊する危険もある。このような時代を生き抜くため、知性を磨く、社会での立ち位置を考えるなど具体的な方策が示してあり、希望を与えてくれる。
※女性セブン2015年5月14・21日号