食材に配慮した食生活を送ればほうれい線が解消するというのは、『ほうれい線は消せる!』(PHP研究所刊)の著者で東京警察病院形成外科医の澤田彰史さん。
ゼラチンの主成分で化粧品などにも使われているコラーゲンが不足すると、ほうれい線ができやすくなるという。コラーゲンはフカヒレやうなぎに多く含まれているが、毎日食べるというわけにはいかない。
「値段が安く、おすすめなのがちりめんじゃこや煮干しです。約20g食べれば1日に必要なコラーゲンを摂取できます」(澤田さん、以下「」内同)
また、ほうれい線ができてしまうのは紫外線を浴びて発生する活性酸素も原因のひとつ。それを防いでくれるのが抗酸化物質だ。
「トマトに含まれるリコピンは活性酸素をやっつけてくれる最強の抗酸化物質です。生トマトよりもミキサーを使ったトマトジュースがおすすめ。ミキサーでトマトの細胞壁が壊され、リコピンが溶け出すため、吸収率がグッと高くなるのです」
市販のトマトジュースでも代用可能だという。
「100%のトマトジュース1缶(180ml)には約2個分のリコピンが入っています。リコピンを摂取するなら、朝食時に1缶かコップ1杯で充分です。朝はリコピンが効果的に吸収され、さらに食物繊維の働きで、便秘が解消され、腸内環境も整い、肌トラブルも解消されます」
ちなみに、ベータ-カロテンを含むにんじんもおすすめ。体内でビタミンAに変換され、肌の再生を促し、ハリを保ってくれるという。
※女性セブン2015年5月14・21日号