元チェッカーズの高杢禎彦(52)が、ついに再始動した──。2005年10月に個人事務所『高杢企画』を立ち上げ、活動してきたモクこと高杢が4月1日、福岡の事務所『フリーダム』に移籍した。芸能関係者はこう話す。
「個人事務所で食べていくのは至難の業。歌手はレコード会社と直接のつながりもあるので、藤井フミヤのように個人事務所も珍しくないですが、タレントで個人事務所は厳しい。もちろん例外もいますが、たいていは大手事務所と業務提携していますからね。高杢さんも限界を感じたのではないでしょうか」
『高杢企画』の設立以前、高杢はチェッカーズ時代の盟友で、サイドボーカルとしてコンビを組んだ鶴久政治と同じ事務所に所属していた。そのため、当時は鶴久と一緒にテレビ出演したり、競艇場のライブで歌ったりする機会に恵まれていた。だが、個人事務所設立後、鶴久との共演もなくなり、メディア露出も激減した。
「ましてや、高杢さんの場合、身内がマネージャーとして働いていましたからね。特に芸能界へのつながりがあるわけでもないし、難しいですよ。それに、マネージャーは客観的にタレントを見られる人間じゃないと務まらないですよ。数年前には、1か月以上もメールの不都合が生じて、仕事依頼を見られないという事態も発生しました」(同前)
個人事務所時代の高杢に対するファンの評判はいかなるものだったのか。東京在住のチェッカーズファンは、こう話す。
「ファンへのメッセージコーナーは、更新が滞りがちになり、最初の挨拶は、ほぼ毎回『ご無沙汰してます』という投稿が続きました。『大変ご無沙汰してます!』『またまたご無沙汰してます』『またまたまたご無沙汰です』……といろんなバージョンがあり、ついには『毎度、ご無沙汰してます』に。最終的には3年くらい更新がなくなりましたね。
あと、イベントや出演の告知も、前日など急なことが多かったです。よほどのモクマニアじゃない限り、気づきません。突然、『本日熊本でトークショーやります!』とアップされても、行けませんから」
4月26日の事務所主催ライブでは、『ギザギザハートの子守唄』を低音ボイスで聴かせたモク。事務所移籍に伴い、Facebookも開始。以前より活動が増えそうだ。