寺田理恵子(元フジテレビ)、雪野智世(元テレビ朝日)、新井麻希(元TBS)、亀井京子(元テレビ東京)──。集ったのは民放キー局出身の人気アナたち。「アナウンサーの秘密」についての座談会は大いに盛り上がった。
寺田:『ひょうきん族』は、スタッフから「派手な衣装で」といわれていました。珍しく衣装がタイアップで借りられましたが、店に自分で選びにいくのが大変でした。当時はそれ以外の番組では、基本的に私服で出演していました。
亀井:競馬番組を担当したとき、ディレクターさんから「視聴者は男性なので、ある程度露出のある服を着てほしい」とお願いされました。それを自腹で買いに行くんです。
テレ東は衣裳手当が年間7万円ありました。でも足りずに給料から出していました。ボーナスを取り崩して洋服を買い、なくなった頃にまたボーナスが来るという生活。ユニクロやZARAは安くて本当に助かりました。
新井:TBSは夏に5万円、冬に7万円が2年に1度出ます。スポーツ担当だったので、球場取材に行くときには洋服に気を遣いました。前に屈んだときに、ポロッと見えないように胸元に両面テープを貼ったり。
亀井:かがんだときに後ろからパンツの見えた写真が週刊誌に載ると、すごく怒られるんですよね。あとスポーツ番組のスタジオでも、生放送で胸の谷間が出るとクレームがくるので、胸に両面テープを貼っていました。
新井:不思議(笑い)。
亀井:スポーツ番組で、胸を強調するためにわざと横からのカメラアングルで撮られることもありました。番組進行表を見ると「YC(横乳)」とか「UC(上乳)」と書いてあって(笑い)。オープニングでカメラが横に構えていると「今日はYCだな」って。
一同:え~!
寺田:昔は必要な場面なら水着も着ましたよ。『オールスター水泳大会』のレポーターのときに着ましたし、エアロビクスが日本に上陸したときにはレオタードを着ました。変な角度から撮られて、後で見て泣いたなぁ。
雪野:昔は小宮悦子さんだって水着になっていましたよ。
亀井 え~~!
雪野:私は水着で温泉に入ったり、湘南にロケに行ったりしました。「水着を着せるなら、買ってください」といったら、年に3着買ってくれた(笑い)。
撮影■藤岡雅樹
※週刊ポスト2015年5月22日号