子供はとにかく吸収力が高いもの。知らない間に大人の言葉を覚えて、使うなんてことも少なくないが、妙な言葉ばかりを覚えてしまっても困りモノだ。神奈川県に住むパート勤務の女性Yさん(57才)には、4才の孫がいるが、夫(60才)からヘンに影響を受けてしまっているという。
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4才の孫娘が遊びに来ると、片時も離れたくない夫。人が変わったような甘い声を出しちゃって、あちこち孫と出かけたりしていたんだわ。そしたら娘が言うのよ。
「パパにだけべったりだと困るんだけど」って。
「今どきハンガーを“えもん掛け”なんていう子供がいる? ノートは“帳面”だし、ペンケースは“筆入れ”。それから、“さじ”だの“下駄箱”だの“便所”だの“汽車”だのって、もうカンベンしてよ」
孫は幼稚園で、夫仕込みの昭和語を連発して、1980~1990年代生まれの保育士さんたちをキョトンとさせているんだって。
「それだけじゃない。もっとヤバいのがパパのカタカナ言葉」と娘。“エグザイル”は“イクザエル”、“カトゥーン”は“カツン”。“きゃりーぱみゅぱみゅ”にいたっては“カリーパンパン”だって。それを孫が耳で覚えて、いくら私が訂正しても、パパと会うと戻っちゃうって、娘は不満たらたら。
そしたら夫は、「ふんっ、そのうち“ズボン”って教師に嫌われるようになるぞ」と。「“ズボン”じゃなくて“モンぺ”。モンスターペアレントのことでしょ?」なんて、言う気にもならん!
※女性セブン2015年6月4日号