高須クリニックの高須克弥院長が世の中のさまざまな話題に提言していくシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、ここ数年何度も話題になっているカジノの合法化についてうかがいました。
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──ここ数年、国会ではいわゆる「カジノ法案」がしばしば議論されています。昨年の衆議院解散で一旦廃案になっていますが、4月の国会で法案が再提出されました。しかし、成立の見通しは立っていない状態です。
高須:カジノを解禁するも何も、パチンコの売り上げはラスベガスの売り上げよりも多いんでしょ? 日本はもう立派なギャンブル大国だよね。宝くじだってあるしね。
──たしかに、売り上げの額だけを考えれば、宝くじなどは国民的ギャンブルといえるかもしれないですね。
高須:しかも宝くじはテラ銭が50%以上なんだよね。ヤクザの賭場のテラ銭が5%くらいなんだから、本当にボロ儲け。ヤクザ映画なんか見てると、賭場がすごく怖くて悪いものみたいに描かれてるけど、テラ銭5%だよ。「そんなに悪いことなの?」って思っちゃう(笑い)。遊びにきているのも、なんだか気の弱そうなお金持ちも多いし、お金がなくなったら胴元が貸してくれるし、意外と良心的なんじゃないの、ってね。
──なるほど。
高須:パチンコはグレーゾーンだからとりあえず置いといて、今の日本は公営ギャンブルはOKだけど、民間のギャンブルはNGっていう状況でしょ。それはちょっとおかしいのかも。言ってみれば、お上ばっかりがオイしいところを持っていってるわけでしょ。民間企業でも“健全なギャンブル業”として届け出て、認可が下りれば、賭博をしていいっていう風にしてもいいと思うよ。まあそれがカジノ解禁ってことなんだけどね。
──国や自治体などが独占していたカジノ利権を民間に解放すべきだということですね。
高須:そうそう。というよりも、パチンコもあるわけだから、事実上賭博は解禁されていることと同じだと思うんだよ。だから、刑法上の問題とかそういうのもあるけど、パチンコみたいに運用でどうにかなる問題なんじゃないか、とも思うね。
──ちなみに、高須院長は海外に行かれたときにカジノで遊ぶことはあるんですか?
高須:40年近く昔、マカオの友達に会いに行ったときなんかは、特にやることもないからカジノで遊ぶんだけど、けっこう儲かっちゃうんだよ。
──そんな簡単に!?
高須:いや、本当に。僕は細かく賭けたりなんかしないもん。ルーレットとか大小とかをやるんだけど、1回そのとき持っている全財産を賭けて、当たっても外れても終わり、みたいな賭け方だからね。ルーレットでは赤か黒かに全財産を賭ける。
──まさにギャンブラーですね。
高須:結局丁半博打がいちばん効率いいからね。で、あるときけっこう儲かったんだけど、そのころは現地通貨を日本円に替えられなかったんだよ。
──勝ったお金はどうしたんですか?
高須:ちょうどカジノからホテルに帰る送迎用の車が、ロールスロイスのシルバーシャドウだったんだけど、「この車、いいなあ」なんて話していてね。それで「売ってもいいですよ」って言われたから、「この現金でどうだ?」ってカジノで儲けたお金を見せたら、そこで売買が成立しちゃった。
──すごい話ですね!