平成になってから、億万長者を463人輩出し、当せん総額は約696億円。昨年度だけでも、億万長者が16人で総額32億円を出し“日本一の宝くじ売り場”の呼び声高い『西銀座チャンスセンター』(東京・中央区)。1等・前後賞合わせて7億円が当たるドリームジャンボ宝くじ発売日の5月13日、同売り場には宝くじを求めて多くのファンが集まり熱気ムンムン。そこで、高額当せんに向けてやる気充分な先頭集団に話を聞いてきました。
記念すべきいちばん乗りは、神奈川県在住の鈴木政行さん(69才)。発売前日の午前8時30分から、丸1日並んで先頭の座を射止めた。
「13日の朝は台風が東京にもくるってニュースで言ってたから…東京にも“当たる”って思って、“ついでに宝くじも当たってくれ”と願って来たんだ(笑い)。昨日はすごい雨だったけど、お店の軒下に隠れて雨風をしのいだよ」
そう笑う鈴木さんは、宝くじ購入歴30年以上の大ベテランだ。
「今回は、連番100枚とバラ30枚を買うんだ。買った宝くじは自宅近くの『鶴岡八幡宮』、『銭洗弁財天』や『笠のぎ稲荷神社』に持って行って当せん祈願する予定だよ」(前出・鈴木さん)
これまでの当せんは最高で100万円だが、鈴木さんには高額当せんを果たして叶えたい夢があった。
「宝くじを当てて、家を買いたいんだよ。ずっと生まれ育った場所に。それと、実は私の兄が少し前に病気で倒れて入院してしまっていて…。小さい頃から兄とはすごく仲がよかったから、兄の治療費を出してあげたいんです」(前出・鈴木さん)
2番乗りは都内在住のAさん(男性・76才)。鈴木さんに遅れること約4時間後の前日の昼過ぎから並んだ。Aさんは西銀座チャンスセンターに通って10年になるという。
「もともとは新宿の売り場で買ってたんだけど、“全然当たらねえ”って愚痴を言ったら、“西銀座チャンスセンターに行ってみれば?”ってアドバイスをもらったんだよ。買い方は全部バラで100枚。連番だと組が違うとそれで10枚オダブツだけど、バラは1枚1枚見る楽しみがあるから、100回ワクワクできるだろ」
宝くじが当せんしたら「でっかいマンションを買いたい」とAさんは息巻いている。
「年金暮らしなんだけど、もらえる額も微々たるもんでアパート暮らしだからね。あとは、弟のいる岡山県あたりにもうひとつマンションを買いたいな。本当のところ、東京から出たい気持ちもあるんだよ。ビル工事の仕事をしてきたんだけど、ずっと東京暮らしだったから、どっかの田舎に引っ込んで、ゆっくり過ごしたいよ」(前出・Aさん)
※女性セブン2015年6月4日号