渡辺謙や吉田鋼太郎もあえて初めて挑むミュージカル。芝居、音楽、ダンスと、その見どころは満載だ。近年では、この「3倍おいしい」ミュージカルの魅力にハマる人々が続出。ディズニーの名作「アラジン」も劇団四季によって5月24日に開幕した。
ミュージカル評論家の萩尾瞳さんは、国内ミュージカル界の歴史が変わったのは、1983 年に開幕した劇団四季の『キャッツ』だと語る。
「“プリンス”井上芳雄さんも、ミュージカルを目指すきっかけとなったのは『キャッツ』。当時の子供たちがもう30代になり、主役ができるようになってきたんですよね。そしてもうひとつ、 1987年初演の東宝『レ・ミゼラブル』の存在も大きい。それまでのミュージカルは主役しか目立たなかったのに対して、“レミゼ”では脇役やアンサンブルもやりがいがあると気づかせてくれた。目指す人が多くなったことで、クオリティーも高まり、バラエティーも豊富になりました」
ミュージカルを楽しむための作法はない。
「歌や物語を知っていた方がテンションは上がりますが、予習必須じゃありません。歌、ダンス、俳優、物語…どれかひとつでも気になるものを選べば、絶対に楽しめますよ」(萩尾さん)
※女性セブン2015年6月4日号