まだ5月だというのに汗がダラダラ、おしゃれして出かけても、すぐに汗だくでメイクは溶けて、髪はぺたんこ。電車に乗っても、わき汗が気になってつり革に手を伸ばせない。出かけるのも億劫になるこれからの季節、汗とうまくつきあうためにはどうすればいいのか。
多汗症などを専門に診察する五味クリニック院長の五味常明さんは「汗を抑えつつ、“いい汗”をかくようにしましょう」と指南する。
初夏から夏本番を快適に過ごすための汗対策完全マニュアルを紹介する。
汗を流すにはお風呂がいいが、どんな入り方がいいのか? 暑い季節の入浴のキーワードは「半身浴」と「温度は37℃」なのだとか。
「お湯は体温よりやや高めの37~38℃に設定しましょう。肩までつかると体が温まりすぎてしまい、お風呂から上がった後に余計汗が出てしまうので半身浴がオススメです。また、お風呂上がりは首すじやわきの下をうちわであおいだり、扇風機を使ったりすると効果的に体温が下がります。服は汗がひいてから着てください」(五味さん)
お風呂上がりにクーラーの効いた部屋で涼むのは、NG。
「汗には蒸発するときに皮膚の温度を下げ、体温を下げるという重要な働きがあります。お風呂から上がって体に熱がこもっているのに、クーラーで急に体を冷やすと汗腺(汗を分泌する皮膚腺)が閉じてしまう。そうすると汗が出なくなって体の体温を下げられません。そうする と、寝つきが悪くなったり、熱中症になったりする可能性があります」(五味さん)
※女性セブン2015年6月4日