今、テレビ界で仕事のオファーが引きも切らないのが、ウッチャンナンチャンの内村光良だ。50才になったベテラン芸人は、ほかの多くの大御所芸人をしのぐほどの売れっ子ぶりだ。
「ここだけの話ですが年収は明石家さんまやダウンタウン、爆笑問題を抜いて芸人のトップに立っているという声もある。決めてはレギュラー番組の本数です。レギュラー本数では有吉弘行やマツコ・デラックスが多いですが、芸歴がモノを言う世界ですからね。内村さんほどのベテランで、あれだけのレギュラー数を持っている人はそうはいない」(キー局編成マン)
内村のレギュラー番組の内訳だが――
『内村さまぁ〜ず』(MXテレビ他)、『そうだ、旅(どっか)に行こう。』(テレビ東京)、『LIFE!~人生に捧げるコント~』(NHK)。『笑神様は突然に…』(日本テレビ系)。『スクール革命!』(日本テレビ系)、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)、『見破れ!!トリックハンター』(日本テレビ系)とメイン司会番組が7本。これに『お笑いDynamite!』(TBS系)、『うわっ!ダマされた大賞』(日本テレビ系)などの特番が加わる。
「仮にレギュラー1本のギャラが100万円と計算し、さらに特番のギャラを加えると、年収3億円超えていてもおかしくありません。さらに今年の10月からは、民放2局でのレギュラーの予定がある。衝撃映像を視聴者から募集する番組や、ニュースバラエティーショーが企画されています。内村人気は、これからですよ」(テレビ局関係者)
それにしてもなぜ、内村はこれほどまでテレビ界で人気なのか?
内村のそれほどあくの強くないキャラクターが司会に向いていて、「ポストタモリ」という呼び声も高いが、それだけではないようだ。
「スタッフの面倒見がいいんです。共演者もそうですが、ADのときから面倒を見ている昔からのスタッフも多い。例えば『世界の果てまでイッテQ!』のプロデューサーは『ウッチャンナンチャンのウリナリ』(日本テレビ系・2002年3月終了)でAD兼コーナーディレクターだった人物です。内村は自らスタッフに“困ったことがあったら言ってこい”と、声をかける。この内村の言葉に、駆け出しのスタッフは救われています。そう言われたスタッフは、プロデューサーなど権限のある立場になったとき、内村と番組をやりたいと声をかけるんです」(編成関係者)
さらに、潜在視聴率の高さやプロデュース力も注目されている。
「内村は潜在視聴率10.1%という非常に高い数字を誇っているんです。また共演者のプロデュース力にも非常に長けています。お笑いコンビ・バカルディはさまぁ~ずへ、海砂利水魚はくりぃむしちゅーへと改名させ、大ブレイクさせたのは有名な話です。
他にも千秋、キャイ~ンのウド鈴木、ネプチューン、有吉弘行、イモトなど多くの芸人を番組を通じてアシストして、売れるきっかけを作っている。“内村プロデュース”の成功例は、数え上げればきりがない。そんなことから、芸人からの信頼は厚く、司会が内村と聞けばよほどのことが無い限り断る人はいませんよ」(バラエティー番組スタッフ)
ウッチャンの勢いはしばらく続きそうだ。