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新制度の交流戦 横浜が独走加速し巨人が息切れする可能性も

 毎年、プロ野球のペナントレースを大きく左右する「交流戦」が5月26日に開幕する。昨年は開幕から絶好調だった広島が失速して首位を陥落。そのまま苦しい戦いとなった。今年は制度が大きく変わったためさらなる波乱が予測される。データ分析から、交流戦の行方を大胆予想する。

 まずは今年始まる新しい仕組みを確認しよう。

 交流戦は昨年までは1カード4試合、1チームあたり24試合(計144試合)が組まれ、ホームとビジターで2試合ずつ行なわれた。

 今年からは1カード3試合、6球団で18試合(計108試合)と縮小。それに伴い、ホーム&ビジターを均等に組むことができなくなったため、「2年間でホームとビジターを交代する」制度に切り替えた。例えば昨年のセ・パ優勝チーム同士で見ると、ソフトバンク(SB)と巨人は、今年は東京ドームで3試合行ない、来年はヤフオクドームで3試合を行なうことになる。

 この変則日程によって、チームごとに有利、不利が生まれそうだ。

『プロ野球なんでもランキング』(イースト・プレス刊)など野球関係の著書が多いライター・広尾晃氏の協力のもと、過去のデータから交流戦の展開を予測した。

 12球団の対戦チーム別に見た、過去10年間の交流戦の全成績をホームとビジター別に分析したところ、例えば巨人の場合、西武相手では圧倒的にホームのほうが分が良い。そして今年はそのホーム開催だから「当たり」となる。反対に日本ハム相手では、ホームのほうが得意なのに、今年はビジター開催だから「外れ」というわけだ。

 この「当たり」カードを集計したところ、最も有利なパターンとなったのが横浜だ。日本ハム以外は、すべて成績のいい球場で対戦する。ただし横浜は交流戦そのものは苦手としている。今年は良い条件のもとで勢いに乗っていけるか注目だ。逆に巡り合わせが悪いのは巨人、ロッテ、オリックスとわかった。

 セ・リーグの首位をひた走っている横浜が、追う巨人をさらに引き離して独走し、巨人が息切れする可能性が出てくる。

※週刊ポスト2015年6月5日号

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