「残業代が払われない」「契約以外の仕事をさせられる」…今「ブラックパート」といわれる過酷なパート現場が増えている。
そこでブラックパートを見極める5つのチェックポイントを紹介しよう。
●雇用契約書を作らない
パートを始める際には、時給や勤務時間、交通費などの条件を細かく書いた「雇用契約」を結ぶのが正式なやり方だ。
「雇用契約書を渡さず、条件をきちんと教えないパート先が多い。書面を交わさず条件を曖昧にしておこうとするパート先は、悪い職場の可能性が高いです」(NPO法人POSSE事務局長・川村遼平さん)
●職場や働いている人の雰囲気が暗い
「例えば飲食店などの場合、お客さんとして行ってみて、自分が働いている姿を想像してみてください。従業員に元気がなく、疲れているようなら、ブラックな職場だということです」(前出・川村さん)
●若い従業員しかいない
「若い人ばかりでベテランがいないということは、社員やパートがどんどん辞めていくような劣悪な勤務先である可能性があります。年齢構成がいびつなところは要注意です」(ブラック企業被害対策弁護団代表の佐々木亮弁護士)
●「社員になれます」とにおわせる
社員化をにおわせることで、パートにサービス残業や過重な責任を負わせる会社がある。
「社員を目指すなら、面接の時に社員化の条件を細かく聞いておく必要があります。どんな働き方を何年続けたら社員になれるのか。社員になった時の労働条件はどうなるのか。“頑張ればなれるかも”といった曖昧な答え方は怪しいと思ったほうがいい」(前出・川村さん)
●子供を産んだ後も働けるか
女性が子供を産んだ後も継続して働いているかどうかも判断材料になる。
「結婚や出産後も働けるかどうかは、女性の処遇がどうかを知る参考になります。ブラック企業は妊娠した労働者を辞めさせてしまいますので」(前出・佐々木弁護士)
※女性セブン2015年6月4日号