9年連続Bクラスから一転、今季はセ・リーグ首位で交流戦に突入した横浜DeNAベイスターズ。その原動力の1人は、なんといってもルーキーの山崎康晃だろう。交流戦前までにセ・リーグトップの17セーブを挙げ、新人のセーブ記録も次々と塗り替えている。球速150kmを超えるストレートとツーシームのコンビネーションで打者を翻弄し、抜群の安定感を誇っている。
マウンドでは強気な投球が売りの山崎だが、ファンへの対応はものすごく優しい。5月20日、神宮球場でのヤクルト戦前、練習場からクラブハウスへ向かう途中で山崎はファンに囲まれ、続々とサインを申し込まれていた。
山崎はサインや写真を一度も断ることなく、すべての人に「ありがとうございますー」と笑顔で対応。売店のオバちゃんに声をかけられても、「応援してくださいー」と気さくだった。
ファンが「さっき撮った写真がぶれていたので、もう一度取り直してもらっていいですか?」と聞いても、「いいですよー」と快く対応。関係者が「17時からミーティングだから」と急かすまで、丁寧すぎるほど丁寧にファンに対応していた。近くにいたファンが話す。
「試合前でピリピリしてもおかしくない状況のなかで、あんなにちゃんと応えてくれたら、否が応でもファンになりますよ。好青年という言葉がピッタリくる選手ですね。中畑清監督もファンをすごく大事にする人なので、監督の指導もあるのかもしれません」
山崎は、時間がなくなった後も、すべての人ときちんと握手をし、最後はファンの向けたカメラに対して、サムアップポーズを取った。
この光景を目の当たりにしたファンからは、「神対応」の声が上がっていた。