1年間で26kgのダイエットに成功(73kg→47kg)した料理研究家の柳澤英子さん(55才)のレシピには、野菜のほか、肉や魚、豆腐や厚揚げなどの豆製品といったたんぱく質が多用されている。チーズや生クリームもOKで、コク出しによく使うという。
「肉は赤身がおすすめ。私は牛のヒレ肉やラム肉をよく食べます。赤身には脂肪燃焼を促すL-カルニチンが豊富に含まれているからです」
また、忘れてはいけないのは、食べる量を減らしても、中高年女性にとって必要な栄養素をバランスよく摂ること。
「お米には雑穀を混ぜてビタミンやミネラル、食物繊維を加えて栄養価をアップしました。そのおかげか、やせても肌がたるむことなく、白髪もなし」
確かに、ガツンとやせた人に多い皮膚のたるみが柳澤さんにはなく、見事な黒髪は染めていないというから驚きだ。
おかずをたくさん食べるので、注意したいのは塩分の摂りすぎ。また、冷めるとヒトは塩分を強く感じる性質があるので、味つけは薄味がベストだ。
「基本的に塩・こしょうのシンプルな味つけがおすすめ。味に変化をつけるなら、スパイスやハーブをプラスするといいですね」
冷蔵や冷凍をすると固くなったり、パサついてしまうと思いがちだが、心配は無用。
「植物性のオイルや煮汁の水分と一緒に保存するので、大丈夫なんです。冷凍の場合も、マリネ液に覆われているので、逆にしっとりとやわらかに仕上がりますよ」
数日保存するので、容器や取り分ける箸は熱湯消毒やアルコール除菌剤などで清潔に。
「完全に冷ましてから冷蔵庫に入れた方が傷みにくいし、味もしっかりしみ込みます」
何から何まで理にかなったダイエット術。これなら食べながらやせられそうだ。
※女性セブン2015年6月11日号