5月25日に、埼玉県北部でマグニチュード5.5の地震が起きた矢先、1週間たたない5月30日、今度は小笠原沖でマグニチュード8.1の大地震が起きた。
最新の科学をもってしてもわからないのが地震の怖さだが、この2つの地震を完璧に予知していた人物がいる。それは、地震学者でも気象庁の人間でもない。とあるゲイバーのママである。
東京・渋谷にひっそりと店を構える小さなバー。カウンター7席、ボックス3席という店内は、モデル風の美女や茶髪の若者、サラリーマンに主婦と、さまざまな客が集い、連日満席の盛況ぶりを見せる。
同店を切り盛りするのが、看板ママのAさん(44才)。短髪でマッチョ、アンタッチャブルの山崎弘也(39才)にうりふたつ──そんな彼は、もともと新宿二丁目に構えていたゲイバー『R』のママで、当時から市川海老蔵(37才)や長澤まさみ(28才)、フリーアナの田中みな実(28才)など、数々の有名人が常連客として名を連ねていた。
「2008年に中西モナ(旧姓・山本)が元プロ野球選手の二岡智宏と五反田ラブホデートを繰り広げた時も、直前にふたりが飲んでいたのはこの店でした」(芸能関係者)
このママには、著名人や一般人を問わず数多の客を惹きつける特技があった。
「占いです。店奥のボックス席でやるんですが、目を閉じ、相手に5分ほど手をかざすだけで、家族関係や職種、過去に患った病などを次々と当てていくんです。そして、相手にこれから起きる凶兆を見抜く。しかも、超具体的に…。箱根の神社の家系で、お母さんがイタコだったと聞きました」(常連客)
2年前の2013年9月、そんなママがある予言をしていた。当時、女性セブン女性記者(30才)がママに占いをしてもらった際、唐突にこんな話をされたのだ。
「2015年の5月末ね。あなた足に大きなケガをするわ。大地震が起きるのよ。5月25日に茨城で、30日に東京ね。そうとうデカいのが来るわよ。あなたの住んでいるところ、地震に巻き込まれるわ。その時にケガするみたいね。こればっかりは気をつけようがないけど、用心しなきゃダメよ」
ボー然とする記者の横で、カウンターの男性バーテンダーが会話に入ってきた。
「出た、ママの地震予知。これ、マジで当たりますよ。2015年5月、ほんと気をつけた方がいいです。3.11大震災の時も、2週間前からママに異常な頭痛や顔面痛とか異変があって、“近く、日本でとんでもないことが起きる”って言ってたんだから」
その後、結婚運や仕事運を見てもらったが、地震予知の話が気になりすぎて、あまり耳に入ってこなかった。ママはカウンターに戻ってからも、来る大地震の話を続けていた。
「津波も起きるわね。埼玉県の川口市辺りまで一気に水没するわよ」
一連の話に、居合わせた客からも、驚きの声が上がった。
5月25日と30日という地震予言の日付はドンピシャ。25日に至っては、一帯で最大震度となった「5弱」を記録したのは、ママの言う通り茨城である。津波の予言こそ外れたものの、それ以外は当たっている。
小笠原沖地震の数日後、改めてママの店を訪ねた。
「地震、ホントに起きたでしょ。だから言ったのよ、危ないわよって。でもこれで終わりじゃないわ。また見えたのよ、もっとシャレになんないヤツが」
そう話すママは、淡々と次のXデーを予言した。
「次は、今年の秋ね。そう、10月頃に関東で大震災が起きる可能性が高いわ。直下型よ。過去のヤツとは比較になんないわよ。しかも、その後がヤバいの。地震の2か月後に、富士山が噴火するのよ。この辺まで火山灰が飛んできちゃうわ。半年後の日本は大変よ」
この予言だけは外れてほしい。
※女性セブン2015年6月18日号