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秋葉原フクロウカフェ 人間たちを癒すフクロウのSMAP

秋葉原のアイドルフクロウ山下さん

 アイドルの聖地・秋葉原の少し外れに、安らぎを求める人々が集う場所がある。

「ここはボクたちフクロウが安心して暮らすことができる、おうち。訪れてくださる人間のみなさんは『癒される』と言うけど、ボクたちはここにいるだけ。特別な何かをしているわけじゃないのに、どうしてだろう?」

 北欧風の部屋にはクラシック音楽が流れ、17羽のフクロウたちが、あちこちの止まり木で翼を休める。その中で、比較的小柄な1羽が、アキバフクロウのスター、山下さんだ。

「ボクとゆきだるま、ピーナッツ、オクラ、クッピーの5羽はここのスタッフから『SMAP』って呼ばれてるんだ! つまり最強の5人(羽?)組ってことだね!」

 先月のお誕生日には、ファンがツーショット写真を撮りに大勢やってくるなど、彼の人気はまさにアイドル。フワフワの羽毛にまん丸な瞳と愛くるしさでいっぱいのフクロウたちだが、彼らはワシやタカと同じく猛禽類。鋭い爪やクチバシを持つ肉食鳥なのである。

「だからといって怖がらないでね。爪やクチバシは定期的にメンテナンスしてもらってるし、食事は飼育用のものをお行儀よくいただいているから」

 いてくれるだけでホッとくつろげる。それがフクロウの魅力なのかもしれない。

<山下さんのプロフィール>
名前:山下さん ♂
年齢:1才
種類:コキンメフクロウ
勤務先:安らぎと癒しのお部屋 アキバフクロウ
職種:癒しの提供
主な仕事内容:訪れてくださる人間のかたと一緒に過ごすこと。
お給料:ティッシュ風呂(箱の中にティッシュペーパーを敷いて水浴びのように遊ぶこと)
好きなこと:歌うこと。幼なじみの“ゆきだるま(モリフクロウ)”と羽繕いしあうこと。
嫌いなこと:人間が頭にのせている帽子というかぶりもの。
現在の悩み: 満ち足りているので特にない。
将来の夢:ずっとここで仲間と一緒に暮らしたい。

※女性セブン2015年6月18日号

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