夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、ご主人(47歳)がカメラメーカー勤務の奥様(44歳)。ご主人の結婚の条件は、かなり緩めだったそうです。
* * *
「キミには悪いけど、盆と正月は実家に帰るぞ!」「えっ、それだけ? 年2回でいいの?」「正月は家でのんびりしたいだろ? でも実家に行って親と過ごすんだ。苦痛だろうけど我慢してくれ」。こんな感じです。
他にも「晩ご飯は週の半分は手料理にすること。大丈夫?」。簡単! 指を3本出し、「月のお小遣いはこれくらいは欲しい」「3万円ね」「いや、3000円。無理かな?」。アンタは中学生か?
結婚してから分かったんですけど、これって親を見て考えた条件なんです。夫の実家に行くと、晩ご飯はお義父さんが作ったりコンビニ弁当の時も多く、お小遣いも、使うたびに申請するんだとか。
私たちも今年は結婚20年目の磁器婚式。「今までありがとう。これからはもっと凄い条件、出していいわよ」というと、「女優やモデルに一目惚れされたら、不倫を許すこと!」。いいわよ。知り合うきっかけもないでしょうし、高校生の娘から「近寄らないで! 加齢臭、嫌い!」と顔をしかめられてるアナタには可能性ゼロだもんね!
「うちはハゲ遺伝だけど、60歳までにハゲなかったら30万円くれ!」。いいわよ! お義父さんの写真を見ると50代でツルッパゲよ。でも、「50代までに」といわず、「60歳」と自らハードルを上げるアナタって、カワイイ!
※週刊ポスト2015年6月12日号