【書籍紹介】『キラキラネームの大研究』伊東ひとみ/新潮新書/842円
子供に「光宙(ぴかちゅう)」「心愛(ここあ)」といったキラキラネームをつける人は年々増しているかのよう。だが、当て字や奇妙な漢字の読み方は平安の「明子(あきらけいこ)」や、明治生まれの森鴎外の息子「於菟(おと)」など古くからあった。
ただ鴎外が、漢文の深い教養を踏まえて命名したのに対し、最近の親は知識より音や感覚を大切にしているので、内実は異なっているという。キラキラネーム現象を通して、漢字と日本語とは何かに迫っていて新たな発見も多い。
※女性セブン2015年6月18日