【書籍紹介】『ラプラスの魔女』東野圭吾/角川書店/1680円+税
羽原円華(うはら・まどか)は〈自分はラプラスの魔女になりたかったのだ〉という願望とともに、未来を予知する能力を身に付けた。彼女はある理由から大学の研究所にかくまわれていたのだが、監視の目を盗んで失踪する。
その同じ頃、2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が発生し、双方の現場で円華の姿が目撃された。やがて事故の鍵を握るもう一人の人物が現われ、ラプラスの意味が明らかになるが……。驚愕の結末が息をのむ、空想科学ミステリー。
※週刊ポスト2015年6月19日号