5月中旬の夜8時過ぎ、タモリ(69才)は都内にある多国籍ダイニングにいた。その周りを木梨憲武(53才)、藤井フミヤ(52才)、甲本ヒロト(52才)が取り囲んでいる。
「この日は定例の“タモリ会”だったようです。タモリさんはストローハットにサングラス、白いワイシャツにベージュのジャケット姿で、皆さんとワインを飲みながら話し込んでいましたよ」(居合わせた客)
昨年3月末に『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の放送が終了してからも、『ブラタモリ』(NHK)や『ヨルタモリ』(フジテレビ系)に出演するなどその人気は衰え知らず。プライベートでは、趣味のゴルフやヨットなど悠々自適に過ごし、空いた時間には気の合う仲間が思い思いに集まる“タモリ会”が開かれているという。
「タモさんオススメのおしゃれでおいしいお店や、自宅で行われることもあるそうで、参加を希望している芸能人もたくさんいます」(芸能関係者)
芸能界でも評判の“タモリ会”。今年初めには、草なぎ剛(40才)がギター片手に生歌を披露したほか、稲垣吾郎(41才)なども参加したという。
「料理が得意でこだわりも強いタモさんは、食事もすべて自分で用意。前菜からはじまって煮物やお椀まで出てくるフルコースで“瀬戸内海産の真鯛を使った”など、一品一品時間をかけた本格派だそうです」(前出・芸能関係者)
参加者はSMAPや『いいとも!』メンバーが中心だが、タモリが福岡生まれということもあって、同郷の森口博子(46才)や博多華丸・大吉、氷川きよし(37才)が参加することも。
このタモリ会が行われるようになったきっかけは、木梨だったという。
「もともととんねるずの才能を見いだして芸人の道に進むよう促したのがタモさんで、それ以来木梨さんはタモさんのことを深く慕っているんです。大御所のタモさんに“食事に行きましょう”なんて誘える人はなかなかいませんが、木梨さんは人懐っこいのもあって、以前からよく飲みに行っていたそうです。ちょっと生意気な部分もあるけど、タモさんは誘ってもらえるのが嬉しかったんでしょうね」(前出・芸能関係者)
フミヤも古くからのメンバーの1人。福岡出身ということで若い頃からタモリに目をかけてもらっていたうえ、木梨と家族ぐるみの仲という縁もあった。
「音楽番組の司会を長年務めるなど、タモさんはいろんなジャンルの音楽に造詣が深い。フミヤさんとも音楽談議に花が咲き、そこから一気にミュージシャンにもタモリ会の輪が広がっていきました」(前出・芸能関係者)
この日は、以前からフミヤとアーティストとして尊敬し合っているというヒロトが加わり、超豪華な面々が集ったのだ。そして、この夜の話題の中心はジャズだった。
「ジャズというジャンルはない」
「ジャズをやっている人で、ジャズでない人がいる」
「音楽やんなくてもジャズな人がいる」
『ヨルタモリ』でそう語っていたタモリだが、高校3年生のときにあるアルバムのトランペットを聴いて衝撃を受け、ジャズにのめり込んだ。
木梨がヒロミ(50才)などを誘って押しかけたことから、タモリの自宅で開かれることが多くなったタモリ会だが、お酒が進むと決まってタモリがアフリカや中南米の打楽器を叩きだし、参加者はノリノリに。そして盛り上がりが最高潮を迎えたとき、タモリはトランペットでおもむろにジャズを吹き始めるのだという。
ちなみに、雑誌『SWITCH』(5月号)では、「ジャズタモリ TAMORI MY FAVORITE THINGS」と題した特集を掲載。ここでは、『ヨルタモリ』でタモリが演じるキャラ“吉原さん”のモデルが、タモリが早稲田大学在学中に所属していたモダンジャズ研究会の先輩・菅原正二氏だと明かされたり、また、実際に菅原氏が経営するジャズ喫茶『ベイシー』をタモリが訪れた様子も綴られている。
※女性セブン2015年6月18日