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大阪「呪い殺す」隣人トラブルの被害者 現在の心境を語る

 6月2日、大阪府の迷惑防止条例違反の疑いで水谷悦子容疑者(74才)が逮捕された。近隣住民は、隣に住むA子さん(30代)に対する容疑者の嫌がらせを頻繁に目撃していた。

住民B:「“攻撃”が始まったのは、今から3年くらい前です。それまでは、近所でも“世話焼きで気さくなおばちゃん”って感じでした。それが、自宅前にゴミを捨てたり、路上で顔を合わせたときに、“こっちを見るな”と怒鳴るようになって…」

住民C:「だんだんエスカレートして今度は木の棒でA子さんの自宅の壁を叩いたり、“呪い殺す”と脅迫する言葉を浴びせるようになったんです」

住民D:「近所に響きわたるくらい大きな声で、お隣さんの悪口を叫んではるんですよ。“ここの女は怖い女や”とか“男ばっかり追いかけて”とか」

 容疑者はA子さんに対し罵声を浴びせたほか、「お前んとこの子供なんか殺すからな」と母子を追いかけ回し、勝手に敷地内に入り、鳥の死骸を投げ込んだ。

 再三の通報を受けた警察は、容疑者と40代の娘を口頭注意。署に呼び出して誓約書を書かせたこともあった。

「しかし、容疑者は“私は字が書けないから、誓約書も書けません”と拒否したんです。結局娘が代書しましたが、それでも迷惑行為は収まりませんでした。“民事不介入”ということもあり、警察はなかなか手を出せずにいたんです」(警察関係者)

 そこでA子さん一家が頼ったのが防犯カメラだった。今回、容疑者の逮捕を受けて公開された映像には、容疑者が堂々とA子さんの家に向かって暴言を吐き、カメラを蹴り上げたり、カメラの前に座り込んで挑発するような姿が捉えられていた。

 今回の件でいえば、警察が動き、事件が明るみにでたことで、ホッと胸をなでおろす一面もあるが…。

「容疑者は、A子さんのことを“嫌いや”と言いながらも、容疑を否認しています。反省の色もなく、護送時についた3人の警察官に“私にこんなたくさんついてこんでもええのに。もったいない。仕事し! 帰り!”と言い放ちました。勾留期間に起訴されなければ最長10日で釈放されますし、仮に起訴されて実刑になったとしても、罰則は最大で6か月以下の懲役か50万円以下の罰金です」(前出・警察関係者)

 それが過ぎればA子さんと容疑者はまた“隣人同士”に逆戻りだ。女性セブンの取材にA子さんが重い口を開いた。

「恐怖心が染みついてしまっていて、彼女の顔を思い出すだけでビクビクしています。防犯カメラに気づいたのを境に嫌がらせはひどくなりましたし、今回警察に動いてもらったことで、さらに状況を悪化させてしまうんじゃないかと…。引っ越しも考えたんですが、金銭面や子供の生活もありますし…」

 隣人トラブルがもつ闇は根深い。

※女性セブン2015年6月25日号

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