漫画家・倉田真由美さん(43才)が本誌『女性セブン』で連載していた元ヤン主婦・クマ子とメルヘン姑のバトルを描いた『もんぺ町ヨメトメうぉ~ず』(小学館)が単行本化された。しかし、なんと倉田自身は2度も結婚しているのに、これまで嫁姑問題に直面したことがないという。そこで、記念の対談相手に選んだのは、“嫁姑”ならぬ「嫁舅」問題が原因で、フリーアナウンサーの田野辺実鈴(32才)と離婚したと本誌が報じた徳光正行(43才)。この報道に激怒していたため、ダメもとでお願いしたところ、なんと奇跡的にOKが!!
倉田:こんにちは。昨年の年末に、テレビ番組でお会いして以来ですよね。
徳光:そうですね、ご無沙汰してます。いやあ~、まさか『女性セブン』の編集部に来ることになるとは思わなかったですよ。
倉田:ホントですよね(笑い)。
徳光:今日はビートたけしさんみたいに、消火器を持ってこようかと思ってたんですよ! 本当に!! でも、ぼくにはなにせ軍団がいないじゃないですか。「ひとりじゃ絶対に負けるな」と思ってがまんしたんですよ!!
倉田:アハハ。
徳光:でも、まぁね。やっぱり、いちばん憎いところに行くのが面白いかなって思ったんです。
倉田:それはそうかもしれませんね。
徳光:でも、言葉に気をつけないと、ヘンな見出しをつけられちゃいますからね。アブナイ、アブナイ。
倉田:アハハ。今日の対談は、この『ヨメトメ』が出たからお願いしたんですけど、どうでしたか?
徳光:はい、拝読いたしました! ぼくなんかが言うのは僭越なんですが、以前、倉田さんは、物書きは暗い部分があるとおっしゃっていましたけれど、暗い部分があるからこそ、こういう極めて暗く、陰湿なネタを面白く明るく表現できるんだなと、あらためて感心しました。
倉田:もめごとが単に好きなんですよ。近所のママ友にこんないじめを受けたとか、ご近所トラブルとか、嫁姑問題とか、物見高いおばさんと同じで、私も大好物なんです。
徳光:そういうドロドロした話を聞いたり、読んだりするのはぼくも好きですね。ぼくは基本的に女性週刊誌脳なんです。あの美人女優がこんな男と恋愛してるとか、ベテラン俳優がもめごとに巻き込まれてるとかが大好き。倉田さんご自身は、嫁姑問題とか、ないんですか。
〈倉田は、28才で編集者の男性と結婚、長男をもうけるも2年後に離婚。そして2009年、妊娠をきっかけに映画配給会社勤務の現在の夫と結婚し、同年11月に女児を出産した。つまり、元・現の2人の姑がいるのだが…。〉
倉田:今まで特に問題はなかったですね。姑には本当に恵まれていて、1回目の結婚の時は、同居していないのに、姑が子育てや家事をかなり手伝ってくれたんです。夫のことはだんだんと嫌いになっていきましたけど、「夫と別れてもこの人と住みたい」と思ったくらい素晴らしい義母でした。それなのに夫はなにもしない男で、靴下も洗濯機に入れず、いっつもその辺に転がしているような人でしたね。
徳光:ちょっとありえないですね、そういう男。ぼくだったら叱りますね。でも、倉田さんのこの本の姑は、最悪ですね。天真爛漫で天然に見えて実は…という(笑い)。
倉田:息子に見せる顔と嫁に見せる顔が違う。こういう人って結構いるんですよ。
徳光:確かに、いますね。
※女性セブン2015年6月25日号