元モーニング娘。の辻希美(27)の長男が5月末まで通っていた幼稚園から転園した。幼稚園と辻の間にブログの写真をめぐって一悶着あったことが原因とされる。
辻本人はブログ写真と転園は無関係というのだが、実は辻にとってこうしたトラブルは今回が初めてではない。昨年9月、夫の杉浦太陽はテレビ番組でこんな告白をした。
長女が通う小学校でブログ掲載用の写真を撮ったところ、同級生らの母親が「うちの子が写り込まないようにしてほしい」と校長に直訴した。それを受けて、辻と杉浦が「学校内で写真は撮りません」と約束したというのだ。先月末の運動会では、他の保護者と離れて寂しく観戦する姿も目撃された。
芸能人のケースに限らず、最近の幼稚園や小学校は「ネットへの写真アップ」に神経を尖らせている。お遊戯会や学芸会などの際に「別の子が写り込まないようご配慮ください。ブログやツイッターなどへのアップもご遠慮ください」と注意喚起するケースも多い。教育評論家の石川幸夫氏が解説する。
「ブログに顔写真がアップされたことによって、誘拐の対象になったり、プール時の水着の写真を撮られてしまったりするなど“狙われた”という声はここ4~5年で急増しました。写真がネットに流出すれば、一気に全世界に広まって回収は難しい。保護者が危惧するのも仕方ないでしょう。
以前は園内で交流していたママ友コミュニティが、いまはブログやFacebookなどのネット上に活動の場を広げている。顔と顔とを直接突き合わせないコミュニケーションだからこそ、配慮が足りない写真を載せてトラブルになるケースが増えています」
かといって、一律に撮影禁止となるのはいかにも息苦しい。親にとって子供の成長を撮影することは楽しみの一つだろう。撮れば人に見せたいと思うのも親心だ。
他の子供たちと一緒に写真を撮り、アップしてもトラブルにならないような人間関係を大人同士が作ることも現代の課題だ。さすがに今回のトラブルは「超超超超いい感じ」とはいかなかったか。
※週刊ポスト2015年6月19日号