6月6日から1泊2日の日程で山口県を訪問された、秋篠宮家の次女・佳子さま(20才)。日程の2日目には、海洋研究開発機構が建造中の海底広域研究船の命名・進水式に出席された。
式典では「支綱(しこう)」が行われた。これは進水式において、船舶を最後まで繋げている1本の綱(支綱)を斧で切断して、船を進水させるという儀式。この大役を務められたのが佳子さまだった。佳子さまは終始動じられることなく、見事に銀の斧で綱を切断されたが、この素晴らしいパフォーマンスには、こんな秘密があった。
「前日、赤間神宮で参拝されて一旦、ホテルに戻られた際、佳子さまは海洋研究開発機構の関係者から式典の説明を受けて、斧を振り落とす練習を入念にされたそうです。多忙なスケジュールの中でも、皇族としての責務を果たされようと努力なさったんですね」(秋篠宮家関係者)
式典終了後に行われた祝賀会でも、佳子さまが皇族として成長なさっていることがうかがえるシーンがあった。
「船を『かいめい』と命名した小学3年生の安井槙人くん(9才)と会話される際に、佳子さまはずっと中腰になられて、槙人くんと目線を同じ高さにされていました。佳子さまの方から“小さいときから船は好きなの?”と笑顔で話しかけられるなど、槙人くんもとても話しやすそうにしていて、お若いのにすごいなと思わず感心してしまいました」(出席者のひとり)
国民と触れ合われる際、相手の目線にご自分の目線を落とされる対話方法は、皇后・美智子さま(80才)が天皇陛下(81才)とともに始められたもの。
「両陛下が即位後、初めての被災地訪問となった1991年7月の長崎県・雲仙普賢岳の訪問の際には、両陛下はスリッパも履かれずに被災者にひざまずいてお言葉をかけられていて、当時は“天皇皇后ともあろうおかたが…”という声もあがりましたが、今ではすっかり平成の皇室のスタイルとなられました」(宮内庁関係者)
美智子さまから受け継がれた心遣いを佳子さまも実践されているのだ。
そして帰京のため、ホテルを発たれる際、佳子さまは“予想外”の行動を取られた。ホテルの前には、ご出発の1時間以上も前から、佳子さまのお姿をひと目見ようと大勢の人々が集まっていた。そして、佳子さまが正面玄関から姿を見せられると、たちまち大きな歓声が沸き起こった。
「護衛官が車の後部座席のドアを開けようとしたんですけど、佳子さまは乗車を拒否されて、駆けつけた人々の方へ足早に向かわれたんです。そして満面の笑みを見せられ、頭を下げられました。さらに佳子さまは逆サイドの人々の元にも足を運ばれました。この予想外の佳子さまの行動には、護衛官たちも少々困惑していましたけど、観衆は興奮を隠しきれない様子で、とても喜んでいましたよ」(皇室記者)
※女性セブン2015年6月25日号